2017年8月1日火曜日

色の理由





 お祝い返しの包みを開けた。

饂飩と書いてあったので、饂飩だという事は判っていたいたのだが、中から出てきたのは紅白のハート形の饂飩だった。

結婚祝いのお返しだ。

へ~っ、こんな物もあるのか!

ブライダルプロデュースの仕事が忙しかったころ、随分色々と引き出物の相談などもあったが、中でも、ちょこっとお返しのプチギフトは、工夫を凝らした商品が星の数ほどあって、迷ったものだ。

どうも、まだまだ新商品が出ているようだ。

包みも、紅白のハンカチで、添えられている花かつおもうっすらとピンク色をしている。

おめでた尽くしという感じだ。

色には理由がある。

おめでたい時の紅白には、色々な説がある。

赤は赤ちゃんを意味し、出生という人生の始まりだ。
白は、死に装束でもあり、人生の終わりの色に使われる。
この両方を合わせて、人生そのものだという事だ。

生れて生き、終焉を迎える人生をひっくるめて、おめでたいという考え方は興味深い。

また、おめでたいときに食べるお赤飯に由来しているという説もある。

何れにしても、漢字で赤は使わずに、紅を使う。

赤は中国で 剥き出し (赤貧・赤裸々など)という意味があり あくまでも紅白なのだ。

では、アタシが4年半後に向かえる還暦はどうだろうか。
還暦祝いと言えば 赤だ。
こちらは赤ちゃんの赤なのだ。

十二支の他に、十干(じっかん)というのがある。
十干は、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の10種類だ。
十二支と十干を組み合わせて干支が一巡するのに、なんと60年かかる。

赤っ恥を描きながら、家計が赤字でも、60年生きれば 赤ちゃんに戻れるらしい。
そこからまた紅白で生き直しとは、いささか長すぎると思うのはアタシだけだろうか。

色の理由は面白い。

還暦に到達したら、紅白饅頭でも配ろうか。

赤い何かは記念に買おうかと思っている。
まだ何かは思い浮かばないけれど。


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