初めての会報が届いた。
ふみ人になった新規の欄に、自己紹介が掲載されている。
ネットでも見られるのだが、こうした印刷物になって受けとれるのは嬉しいものだ。
会報も、見ず知らずの方への手紙も、月半ばと月末に送られる事になっているようだ。
「手紙を待つ楽しみは、自分から手紙を書いて初めて得られます」
なるほどその通り。
どなたかが、自己紹介を見てお手紙を下さるかもしれないが、ただ待っているだけではなくて、とにかく自分から書いてみようと思う。
明日あたりから書いて送れば、月末に転送される。
その手紙が届くのは9月初旬になる。
もしもお返事を下さるとすると、その手紙は9月半ば過ぎに転送されてくるか、のんびりペースの方だとしたら、月末かもしれない。
メールだったら数分の時間が、月単位で流れるわけだ。
せっかちな性分のアタシに、緩やかな時の流れは戻って来るだろうか。
その昔は、待ち合わせをしても、一時間は待つことが出来た。
来なければ、諦める事も出来たし、後で、来られなかった理由を聞けば、そうだったのかと、そう思えたのだ。
携帯などが無い時代は、家を出てしまえば、もう約束の時間を守ることと、気長に待つこと、そして会えれば喜び、会えなければ、何かあったかと心配し、理由が判れば安心する。そんな時代だった。
駅には、伝言掲示板が設置されていて、皆が利用していた。
インターネットや携帯電話が普及して、人は便利さとスピードを手にいれた。
しかし、その反面、時間に縛られるようになってしまった事を忘れがちだ。
考える時間と、言葉を選ぶ猶予さえ失われつつある。
急かされる事から離れて、アタシはそれを取り戻したいと考えている。
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