2017年8月21日月曜日

こわれ煎


少しばかり割れてしまったり、形が不ぞろいだからという理由だけで、お煎餅という庶民のお菓子も、B級品ははねられてしまう。

このこわれ煎は、Bunkamura通りに面した、酒屋さんで売っている。
天然酵母のパンの他、お酒以外にも拘りの品揃えで、特に大きい姉さんは通勤経路の途中なのでよく利用する。

一袋180円少しで、かなりたっぷり入っている。

実はこのこわれ煎、割れた側面にまで醤油が染み込んでいて美味しいのだ。

ガサゴソと食べているうちに、袋の底の方にお煎餅の粉が溜まってくる。

 高校の時だったと思うが、家庭科の授業で、お煎餅の食べ方を習った。
マナーの時間だったと思う。
マナー教室というのも開催されて、記憶違いかもしれないが、ちゃんとしたホテルを貸し切り、コースの食べ方も習った気がする。
丸ごとの林檎が出されて、真ん中にフォークを突き刺し、片方の手で刺さった林檎の皮を剥いて食べるのだが、ゴロゴロと床に転げまわった。
拾おうとしたら、待ったがかかった。
拾うのは黒服を着たウェイターさんの仕事で、拾ってくださるのを待つのがマナーだと。

この林檎の件は、本当にそんな授業があったかどうか・・実は定かでは無いのだが、会場中が爆笑だったことを記憶しているので不思議だ。(誰か覚えていたら教えて欲しい)

話を戻すが、このお煎餅の食べ方は、こわれ煎餅ではないやつだ。
もしも よそのお宅へ伺って、お茶菓子にお煎餅が出て来たら・・それも、個別に袋に入ったお煎餅が。
その場合の食べ方だった。

袋を開ける前の状態で、一口サイズに割ってから袋を開けて、あまり音を立てずに上品に食べるというのが習った事だ。

他の授業は居眠りだったが、この家庭科の授業は、靴下の干し方まで真面目に教えてくれるものだから、アタシは結構面白がって居た。

そして、袋を開ける前に割るという事は、新鮮なアイデアだったから感心してしまった。

先日、こわれ煎を買った。カリポリ食べていて、実は、底に溜まったお煎餅の粉を、袋を逆さまにして、一気に口に入れるのを楽しみに食べていたのである。

そうして、とうとう、その時がやって来た。
ところが、大切なお煎餅の粉は口に入らず、全て床にこぼれ落ちてしまったのである。

そもそも家の中では行儀が悪い。(皆さんもそうですよね??)
アタシは、こぼれたお煎餅の粉を手で寄せ集めて、破棄しようとしたのだが、床に落ちたくらいで捨てるのか?と思い、食べたのだ。
多少埃が混じっていたって、死ぬわけじゃあるまいしと。

その時に突然、あのお煎餅の授業を思い出したのである。
外では、逆さまにしたお煎餅の袋を口に当てて食べることは流石にしない訳だが、
他の人はどうなのだろうと思った。

家でも、お行儀よく暮らしているのかどうかが、とても知りたくて仕方がない。

くだらない事だけれど、どなたか教えてはくれまいかと思っているのである。




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イベントの付き添いで、六本木ヒルズへ。 51階からの夜景をアップしておきます。 東京って凄いねー。