それは、あれを着てみたいとか、このブランドが素敵だといった憧れから離れる事から始まった。ファッションとは、着る人の志向を現すものだと気付いたからだ。
装いが人に与える印象は大きい。
TPOを踏まえる必要があったし、その上で、自分自身を表現出来る服装はどのようなものだろうかと考えるようになったのだ。
ちょうど80年代に、コンサバティブのブームが到来していた。
所謂、保守的で、着続けられて来た 流行とは無縁の定番だった。
日本の洋装は、戦後からだ。 それまでは和服を着ていた民族だ。
コンサバの定番服の代表は英国であり、その中でも欠かせない物がブレザーだった。
きちんとした服装をしなければならない時には、きちんとした服装とは何かを知らなければならない。
襟を正す。
カジュアルや、お洒落重視の服装をする事の方が多いわけだが、クローゼットには、礼装に値するきちんとした衣服が用意されていなければならないのだと知った。
上手に着崩す為には、正統な着方を知る必要がある。
ブレザーに関して言えば、襟の向きに始り、釦はダブルかシングルか。
ポケットの造りに至るまで、決まりがある。
素材や縫製の良し悪しも重要だ。
実際に、何着かの定番服を揃えるまでには、かなりの時間を要した。
Tシャツを買うような値段ではなかった事もあるが、サイズにも注意をはらわなければならなかったからだ。
コンサバティブ、トラッド。
私のクローゼットには、常に何着かのスーツがある。
何度も出番があり、大切にしている。
やっと気に入った紺のブレザーを購入出来たのは、最近の事だ。
飽きる事無く長く着る定番の服。
普段に着る服。
こうして、私のワードローブは、少しづつ充実してきたのである。
* 画像は私物 シングルボタンショールカラーのジャケット(スーツ)
ファッション迷い道、次回をお楽しみに。
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