我が家には決まりがあって、それはアタシが随分前に決めた事だ。
分け合う。
簡単な事なのだが、極力平等に分け合うようにしている。
とくに、いただいた食べ物などは必ず分け合う。
Tは体が大きい、次は若い大きい姉さん、そして、チビで低体重のアタシ。
それぞれの胃袋は違う大きさだから、それに見あった分け方が平等だと考えている。
お菓子などはほぼ等分にするのだが、ご飯のおかずや、昨日いただいたスイカは、体格にあった分量で分ける事にしている。
物を等分にするのではなくて、満足度を等分にするわけだ。
だからTの分が一番多くなるというわけだ。
大小姉さんが小さかった頃、年齢に応じて、小遣いを決めていた。
ある日、小さい姉さんから訴えがあった。
小学校に上がった頃だったと思う。
「○○の方が小さいからお小遣いが少ないけど、いちごハウス(駅の近くにあった文具雑貨店)に行くとさ、欲しいノートやなんかは同じ値段だからさ、お姉ちゃんは買えるけど○○は買えないよ…」
目から鱗とはこの事だ。正にその通りだ。
いちごハウスでは、年齢が小さいからといって、ノートを安くしてはくれない。
と言うことは、小さい姉さんは我慢を強いられ、お姉ちゃんが買うのを見ていなければならなくなる。
これは平等と言えるか。考えた。
小学生ともなれば、ノートや鉛筆、消しゴムなど、欲しいと思う物は大差無い。 そして、その値段は、確かに統一されているわけだから、小遣いが少なければ買えない。
小さな貧富の差が出てしまう。
小さい姉さんの訴えを機会に、中学卒業まで、小遣いを同額に決めた。
その時に決めたのが、満足度を考慮した分配というわけだ。
厳密なものではなくて、その都度考えるようにしているのである。
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