窓際の西陽が意地悪気ではあったが、風があるようなので一回りしてきた。
今日は30度を下回り、夕風に押してもらいながらまるい公園へ。
ところが、まるい公園は空気が停滞した盆地のような暑さで、また裏の道に逃げ込んだ。
風があれば、パズーの足取りも軽くなり、無ければ途端に重くなる。
日曜日で人通りが少なく、もう秋祭りの提灯が提げられていた。
お仕舞いの角を曲がった所に、秋桜の鉢植えが置かれていた。
ほおずきの鉢と入れ替えたようだ。
ここ数日の暑さも一段落のようで、今週は半ばから雨になるらしい。
吹く風に、秋桜が仲良くそよぎ、姉妹のように並んでいる。
風がそよぐと書けば柔らかいが、漢字にすると戦ぐとなり、愛らしい秋桜には似合わない。
そよ風を戦風と現せば、全く違った風になってしまう。
しかし、意外にも、秋桜は肥沃な土地には根を張らず、むしろやせた荒れ地でよく花を咲かせる強い花だ。
見た目とは違う性質は、人にもよくある事だ。
弱々しく見えて、芯が強い人、強そうに見えて、小心な人。
そう考えると、風にも性質があるかもしれない。
優しげでも、戦ぐ風と現した方が似合うような、そういう風があるのかもしれない。
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