2018年3月31日土曜日

もう冷やし中華

春は短い。

昔は麗らかな季節がもう少し長く楽しめた気がするが、今はすぐに20度を超えて汗ばむようになってしまう。

飲食店では、もう冷やし中華の看板が出始めた。

大好きなのであるが、家で冷やし中華を作らないのは、いちいち誰かが帰宅する度に茹でるのが億劫だからと、お昼を食べないからである。

冷やし中華は、銀座アスターが美味しくて、好きなクラケが乗っている。

ラーメン屋の冷やし中華は、ハムの匂いが鼻について、どうしてもハムだけ残してしまうのである。

ハムが嫌いなわけでは無いが、食べる時には火を通すことにしている。

そもそも、あまり冷たい物は食さない。

散歩の途中でマルエツの前を通ったら、小玉スイカが並んでいた。

なにもかもが早く感じる。

夏になる前に、今年も入梅鰯を注文して、骨まで柔らかく水煮にしたものをパスーに食べさせようと思っている。

かたくち鰯が手に入れば、自家製のオイルサーディンも作れるから、そういう保存食を作るのも良いかもしれない。

真夏にグッタリしてしまう前に、出来る事をやれれば良いけれど、実際は考えているだけで実行しないことの方が多いのである。

昨年は1度も食べなかった冷やし中華を、今年はきっと食べるつもりでいる。

ドイツの黒パン

ご飯ではなくて、今夜はドイツの黒パン。

自分で思うよりもパンが好きなのかもしれない。

これが売っているのは、Bunkamura通りに面した小さなリカーショップで、以前は世田谷の天然酵母パンも並んでいたが、それは止めてしまったらしい。

なにしろ、普段パスー連れで入れるお店は皆無だから、今日のように大きい姉さんが休みの日がチャンスなのである。

キャベツと豚とキノコのスープで、何処かの国の朝御飯みたいになった。

ソメイヨシノが散って、八重桜が咲き始めている。
そして今日は3月最終日だから、今年の4分の1が過ぎ去った。

明日からの3ヶ月は、梅雨に向かって、問題は、そのあとの3ヶ月だ。

どのくらい暑い夏になるのかは判らないが、アタシにとっては試練の季節なのである。

それでも、今はまだ春だから、頭の中では、今年の夏も着物を着ようと思いを巡らせている。

着物好きにとっては、上布という麻織物には、一度袖を通してみたい憧れなのである。
軽く、シャリ感があり、蝉の羽のような上布は、越後、宮古、八重山、芭蕉布と産地も様々で、とにかく高価な布だ。

だから、憧れのまんま終わる可能性の方が高く、代わりに、サラッとした縮だとか、紅梅と呼ばれる綿の着物を着ることになる。

パナマの草履も憧れなのだが、やはり手に入れるには高価過ぎるから下駄を履く。

ドイツの黒パンを食べながら、頭はそんな事を考えているのである。

ごちそうさまでした。

2018年3月30日金曜日

ちらし

お一人様の海鮮丼は、ちらしにした。

メニューがたくさんありすぎて迷っていたら、ちらし が目に入った。

ヒカリモノが好きで、こはだは大好きなのである。

お味噌汁を添えて食べたら、かなりの量で食べ過ぎてしまった。

しゃり大盛り以外に、ネタも倍量の特盛りがあって、一番売れるのは大盛りなのだそう。

周辺のランチメニューの平均は800円~1000円だから、ワンコインの海鮮丼は人気だ。
今日の日替わりは売り切れになっていた。

それにしても、毎日のお昼代は馬鹿にならないと思う。
800円を20日として、ちょっと飲み物を買えば、お昼だけで2万にはなってしまう。
社員食堂があるような大企業ならば良いだろうけれど、1日に3食だったら食費はいくらになるのだろう。

毎日腹八分目にしているせいか、こうして満腹まで食べてしまうとやけに眠くなる。

眠いねむいネムイ。

今日も無事に暮れました。

簪(かんざし)・櫛・笄(こうがい)

江戸前鮨店の飾り窓に、昔の髪飾りがディスプレイされていた。

季節感のあるものが飾られていて、少し前まではお雛様だった。

今回は、桜の時期に、花見をする武家の奥方をイメージしたのだろうか。

挙式でかつらをかぶらないかぎり、現代で日本髪を結うなんて事は、ごく少数の職業に限られる。

こんな華やかな髪飾りが使われたのは江戸の中頃からだった。

五種類あって、正面真ん中に前櫛、左右に前挿し、そして後ろ側には中挿しと後ろ挿しがあり、笄(こうがい)と呼ぶ一本の棒のような飾りを真横に挿すのである。

材質も、蒔絵やべっ甲など様々で、頭だけで相当の重さになる。

これに、やはりかなりの重さの着物や帯を身につけていたわけだから、姫達は、大人しく座っている時間が多かったに違いないと思う。

どんなに活発な性格に生まれたとしても、動き回るには限界がある。

高価な飾りをコレクションしている人がいて、現代でもこうして見る事が出来るわけだ。

何度も白無垢や打掛けをお着付けしたが、衣装だけで五キロになり、島田のかつらは二キロはある。

首の骨が折れてしまいそうだ。

しかし、やっぱりなんとも言えない雅な美しさがあるから、1度は着てみたいと思っている女性は多いのである。

誰かが着たいと言い出しやしないかと、自宅に白無垢と色打ち掛けを綺麗に保管しているのである。

Barやなかったんかいな

隣に出来たBarは、結構繁盛していて、お昼時は満席。

働く人が真っ昼間からお酒を飲むことは無いわけだから、お昼にはランチメニューを出しているんだと思い込んでいた。

通り掛かったたら本日も満席。

どんなメニューなのかと看板を見たら……

Barちゃう!と書いてあった。
夜はお酒も飲めるらしいが、しっかり和食を出している事が判った。

なんや、Barやなかったんかいな~~と思った次第なのである。

人は見掛けによらぬものと言うが、今は、店は店構えによらぬものらしい。

今夜はTが送別会で、大きい姉さんも食べない可能性が高いらしく、久しぶりにワンコイン海鮮丼を一人前買ってきた。

いつも気忙しいものだから、ゆったりのんびり。

しかし、帰ってきてから、Tのお弁当のおかずの作りおきが尽きている事に気が付いた。

仕方がないから、結局、まな板と包丁を前に、8日分作って冷凍した。

ついでに、もしかしたら大きい姉さんが食べるかもしれないから、具沢山のお味噌汁も。

台所仕事の休みは無いに等しいということになるのである。

2018年3月29日木曜日

トマトシチューを常温で

汗ばむような昼間が暮れて、紫外線の影響なのか疲れを感じる。

今夜は、有機トマトベーストを使ったトマトシチューを常温で食べてみた。

具材は、キャベツ、シメジ、茄子、セロリに粗挽きの豚挽き肉。

冷静にしようかと思ったのだが、冷蔵庫に入らなかった。
移しかえれば良いのに、横着者がゆえに、フライパンごと押し込もうとしたからだ。
それに、重い。

先日、コンビニでトマトジュースを買ったのだが、小さいペットボトルしか置いていなかった。
レモン汁を入れて飲むと美味しいのに、最近はあまりにもたくさんの飲料があるから、トマトジュースは売れないのかもしれないと思った。

今日の散歩の帰りのエレベーターで、お若い男性二人と乗り合わせた。
二人ともコンビニの袋をぶら下げていて、カップラーメンとサントイッチの奥に、あの小さいトマトジュースが入っているのが見えた。

ジュースでもコービーでもなくて、トマトジュースだった。
少しホッとした。

さて、明日は何を作ろうか。
食べ終わったばかりなのに、もう明日の心配をしているのである。

破棄されるはずの

これをもって行きな~と、破棄されるはずの野菜を安く分けて貰った。

春キャベツの回りの葉と、バラバラになってしまった山盛りのシメジ。

これは助かる。
野菜の値段は毎日変わるそうで、市場から運んできたら、朝一番に品出しと値段をつけなければならないそうだが、毎日、こうした破棄されるような部分が出る。

それを賄いにしても、食べきれないと言って袋に詰めておいてくれるのだ。

200円~300円で売ってくれるのである。

これから気温が上がると、常温で並べている野菜はみんな、1日でも早く売りさばかなければ傷んでしまう。

だから、配達用以外の野菜は、夕方過ぎには売り切ってしまいたいらしい。

我が家の冷蔵庫も回転が早くなっている。
冷蔵庫の温度は変えていないのに、やっぱり野菜の鮮度が落ちやすいから、何でもかんでも鍋に放り込んでいるのである。

冷蔵庫の寿命は大丈夫だろうか。
夏を越せるかやきもきしている。

謳う

あちらこちらで色が謳い出した。

花壇も並木の緑も、これからを謳歌するために目覚めて、それを散り落ちた桜の花弁が眺めている。

海外からは、観光客だけではなくて、最近は、首から社員証を下げたサラリーマンも増えて、オープンになったお店でランチを楽しんでいる姿を見掛ける。

外資の企業が来たのか、急増しているのである。

これがなかなか様になっていて格好が良い。

特に人気なのがイタリアンで、道路に向かった席に座っている様子も、そこを通り掛かった同僚らしき外国人が、にこやかに手をあげているのも陽気な雰囲気だ。

食べながらパズーを見つけて、眉をあげてにこりと挨拶までしてくれるものだから、まるでこちらが異国に来たような気分になるのである。

日本の首都の渋谷の裏通りが、どのように映るのかは分からないが、みんなが楽しげにしている。

街全体が謳っている。

2018年3月28日水曜日

春たけなわ

暑く感じる陽気になった。
酢の物好きには良い季節だ。

今夜は、たっぷり黒酢と胡麻油で春雨サラダを作り、新じゃがと鶏のミンチは白煮に。
白出汁を使うと、素材の色が変わらずに白く煮える。
濃口醤油の芳ばしさや、こっくりとした色とは、また違った味わいがある。
お味噌汁は小松菜と若芽で。

そろそろ気温が安定して、春たけなわの時期に入るだろうか。

漢字では、酣(たけなわ)
と現す。
酒+甘を組み合わせて、芳醇なイメージがある。

今頃から、4月の20日過ぎ頃までに使う言葉である。

と言っても、地方によっては、まだ寒い所もあるだろうから、関東ではということになるだろうか。
桜が春の前夜祭で、そこからが春たけなわ。
晩春は新緑と行楽シーズンに入るのである。

4月に入れば、和服は羽織ものも軽くして、コートの類いを着ない帯付きの季節だ。
ごまかしがきかなくなる。そして、帯の柄にも目が行くし、着物の素材や色柄も爽やかな方が良い。
寒い季節に着た着物も、帯次第で春らしく装えるのである。

組み合わせを考えるだけでも心愉しいもので、今のところ外出の予定は無い。

今日も無事に暮れました。ごちそうさまでした。

真面目な性格

書き忘れたので記しておくが、アタシはこう見えて真面目な性格である。

画像を載せたように、確定申告用の帳簿が届いた。
決意した通りに、1月から今日までの帳簿を付けた。
この作業は、炊事と散歩の間にこなした。

だから今日が、いつもよりも忙しい日になってしまったというわけだ。

明日でも良いのにね。

忙しい日

だいたい月末の水曜日が自分の受診日と決まっている。
主治医が水曜日だけの出勤だからという理由で。

今日がその日で、朝一番の予約に行って、「いかがですか?」「はい、お陰さまで安定しています」というような会話をして、次に2軒隣の調剤薬局で薬を貰った。

それからまた道玄坂を渡り、交番の裏のビルにあるやまやへ入った。
キビザトウと少しの食品を買って、裏の出口から外へ。
その方が近道なのである。
出口から自宅マンションまでは3分で、その間に、菓子売り場に並んでいた、口が曲がりそうなほど甘いだろうと思われるチェリーパイかアプリコットパイを買うべきだったか考えた。
引き返す前に着いてしまったから、出勤前の大きい姉さんに訊いてみた。

仕事帰りに、何度かあのパイを買おうかどうしようか迷った事があるそうで、止めた理由は、口が曲がりそうなほど甘いだろうと思ったかららしい。

やっぱり同じかと思いながら、次ぎは炊事だ。

そうして一息ついてから、また着替えて短距離散歩に出た。
部屋では部屋着を着ているのである。

なんだか忙しい日になってしまった。
仕入れの物を含めて、何度も荷物は届くし、散歩から帰ったら、また部屋着に着替えて炊事の続きを済ませなければならない。

今、やっとノルマをやり遂げて、休憩に入る。

4時を過ぎたら、瞬く間に夕方から夜に移ってしまうのである。

2018年3月27日火曜日

ポロポロ玄米

どうも炊き上がりが良くない。ポロポロ玄米になってしまう。

圧力鍋から蒸気が漏れているらしく、上手く炊けないのである。

蓋をひっくり返してみたら、シリコンゴムのパッキングがイカれて来ているようだ。

取り替えの目安は3年と書いてあったが、何しろ365日連日働いてもらっているし、時には1日2度も使うのだから、イカれて当たり前かもしれない。

慌てて交換部品を注文した。

これが結構高いのである。
蓋が重い無水鍋で炊いたらどうなるか調べてみるつもりでいる。

無水鍋の構造はシンプルで、交換部品は必要ない。

それを炊飯専用にして、圧力鍋は別の用途に使った方が長持ちするかもしれない。

今夜は、牛フランクステーキに野菜を添えて、お味噌汁には大根と長ネギ。
糠漬けはお休みで、代わりに沢庵漬け。

牛のフランクという部位は、鶏の笹身と同じで全く脂が無いのである。
かといって、噛み千切れないほどの事はなく、一人前300円程度。
安いので、毎月1枚注文している。

通常は、飲食店に流通していて、店頭では見掛けない部位なのである。

アタシはほんのひと口食べて、今夜も大豆を食べている。

ごちそうさまでした。

欅に若葉

見通しが良かった道玄坂が、少し陰っているように感じて見上げてみた。

欅に若葉が芽吹き出してした。
新芽のうちはうっすらと赤みを帯びていて、何でも生まれたては赤いものだろうかと考えた。

人間だったら赤ちゃんで、見渡すと、薔薇の新芽も赤色をしている。

新しさと赤がなかなか結び付かないが、鮮度と考えると、やはり新しいものは鮮烈に赤色なのかもしれない。

痛み止め2日目のパズーと、きれいに舗装された道玄坂から短距離一回り。

春になると眠くて仕方がない。同じ事を冬にも言っていたから、不眠症なのに、一年中眠いのかもしれない。

新しい赤さは、自分の中には発見出来なかった。

当たり前か。

2018年3月26日月曜日

トマト

今夜も気を奮い立たせて炊事。

豚ロースと春キャベツの炒め。トマトと玉葱のサラダ。そして平茸と若芽のお味噌汁に糠漬け。

アタシは豚ロースを食べずに、昨夜の大豆を食べた。

トマトが美味しい季節がやって来た。
春から夏の間は欠かせない。
箱買いしようかとも思うのだが、常温でどのくらいもつのだろう。

中学生の時に、誰かが大量のトマトを下さり、母から、冷やしトマトをおやつがわりに食べて良いと言われた。

それが毎日楽しみになって、帰宅すると冷えたトマトを持って、実家のマンションの屋上に向かった。
11階建ての屋上からは、360度の景色が見渡せて、海も山も無かったが、空が広がっていた。

あの頃の夏は、今の夏とは違って、夕暮れ時になれば、夕涼み出来るくらいに風が吹いて気温も下がったと記憶している。

残念なことに、このマンションの屋上は開放されておらず、緑化されているらしいが見られないし、トマトを食べに昇って行く事も出来ないのである。

パズーも完食して、今日も無事に暮れました。

痛みから解放

痛い状態が辛いのは、人間も動物も同じだ。

問題は、動物は喋れないということなのである。

人間だったら、10歳も過ぎれば、お腹が痛いとか歯が痛いとか訴えてくれるが、パズーにはそれが出来ない。
そして、痛い状態をさとられないように我慢するのである。

パズーの場合は、動かなくなり、そして笑わなくなり、食べなくなる。

いつも、発作の前兆か痛みか迷ってしまう。

薬が効いて、痛みから解放されたパズーは、ゆっくりゆっくり八百屋さんまで歩いた。

本当は散歩を休みたかったが、どうしても買わなければならない野菜があった。

まだ歩きたそうにしているのをナダメスカシテ戻ってきた。

一応は満足したのか、気持ち良さそうに眠っている。

大小姉さん達が小さい頃も、小児科に歯科に耳鼻科に、酷いときは大学病院にも駆け込んだ事があった。

育てるのは一苦労である。

アタシも実は腰痛が治らず、ダマシダマシ過ごしている。

お互いに腰痛持ちというわけだ。

あ~あ、休みたいヤスミターイ。

パズーの具合いが悪くなると、寿命が縮まる気がする。

痛いヘルニア再発

昨夜の晩御飯あとから様子が変だったパズー。

首をやや傾げて、頭を下げられず、ご飯が食べられない。

痛いヘルニア再発。

非ステロイド系鎮痛剤を投与して、ご飯を口に運んでやった。

痛い所に20分以内で到達するから、既に効いてきたらしい。

ステロイド剤は、副作用が激しいので使わず、こちらの薬を常備しているのである。

5日ほど様子を見てから受診か。

は~~参った参った。
極力安静に。

2018年3月25日日曜日

豆献立

大豆を食べたかったら、前夜から浸して置かなければならない。
忘れてしまうと煮られない。

昨夜はしっかり覚えていたから、今日は豆献立。

大豆と少しのもも肉を炊き合わせた。
副菜には小松菜と玉葱の胡麻味噌炒め。
これに若芽スープと糠漬け。

糠漬けは10時間漬けるのが一番良い味で、少し漬かりすぎてしまった。
この酸味が大好きなのだが、古漬けが嫌いな人には酸っぱすぎるかもしれない。

柔らかく煮えた豆はいくらでも食べられるような気がしたけれど、実際には結構お腹がいっぱいになる。

日曜日は八百屋さんも休みで、今日は1円も出費せずに過ごした。
散歩の時にお財布を忘れてしまっても、普段からスーパーにもコンピニにも寄らないから、全く困る事は無いのである。

いつものように皆な出勤で、おまけに大きい姉さんは帰りが遅くなるから夕飯は要らないと言っていた。
なかなか二人同時に食べない日が来ない。
従って、休日感を得られないまま日々が過ぎて行く。

猛烈に忙しい日が無いからと言って、全く休みがなくても良いのかと言うと、この状態はあまり良くは無いだろうと思う。

今日は休みだ!という解放感も、のんびりした気分も皆無である。
だから、毎日この時間になると、台所に下げてあるカレンダーばかりを眺めてしまう。
つまり、この同居が早く終わらないものかといつも考えているのである。

アタシの当たり前の日常は、この暮らしとかけ離れたところにあって、それは必ず取り戻さなければならない大切な時間なのである。

パズーにとっても同じ事で、全くTになつかないどころか、帰宅すると全身が浮き上がる程の力で吠えるのである。

あと1年8ヵ月。

今日も無事に暮れました。

どんな人が住むんだろう

Bunkamura通りに面してそびえ建つ、こちらは独立行政法人都市再生機構のUR住宅。

つまり、昔の公団住宅である。

立地も良いので調べてみたら、広めワンルームの家賃が12万以上だった。
近辺の民間マンションよりは広さが勝っていて、敷金礼金も要らず、保証人不要、更新料も無いらしい。

しかし、家賃の4倍の月収か、100倍の貯金が必要だと書いてあった。
他にも審査があり、厳しいらしい。

12万の部屋に住みたければ、48万の月収か、1200万の貯金が要るとなると、どんな人が住むんだろうと考えてしまう。

そもそも、公団住宅は、経済が厳しい状況の庶民の賃貸で、我が家もバブルの頃に、2年だけ住まった事がある。
広かったが、都心まで1時間半かかるうえに、駅まではバスだったから、2時間かかるわけだ。
それで住むのを止めてしまった。

整備された環境ではあったが、どこまでも同じ景色で、住んでいる世帯も同じようなファミリーで、それが味気なく馴染めなかった。

ここの立地ならば、この家賃でも普通かもしれないけれど、探せば民間で、もっと良い条件の物件があるような気がする。

都心部で遅くまで残業して、まだ薄給の若い世代が、真夜中に終電に乗らずに働けるような距離に、もっと良心的な値段の住まいが必要だと思う。

大卒の初任給の手取り額は、平均16万7,288円。
住居費は、30%が上限と言われているから、おおよそ5万以内になる。

5万以内で借りられる部屋を都内で探すのは至難の技で、あってもお風呂無しの旧いアパートだ。

随分我慢をしても、6万台なのである。

実家があれば、出ない人が増えるのも頷ける。
問題は地方出身者だと思う。

自立しにくい世の中なのである。

*大きい姉さんからは、相応の家賃、光熱費、食費を徴収しています。

2018年3月24日土曜日

給食の味ミートソース

麺を食べようと思うと、人数分を茹でてしまえるという理由で、スパゲティーになる。

今夜はミートソース。
懐かしい給食の味がする。あのピニール袋ごと配られたのは、ソフト麺という名の饂飩だったと思うけれど。

焼いていない食パンも、バサバサのコッペパンも喉を通らなかったから、ソフト麺の日と揚げパンの日は、救われたような気持ちだった。

四角く包まれたマーガリンも苦手だったからだ。

大半の子供が給食の時間を楽しみにしていたのだとしたら、アタシは少数派だったのだろうと思う。
おおよそ決められた分量を、決められた時間内に完食する事は困難で、残すのは悪という低学年の頃は、居残って食べさせられた。

大人になってから考えると、元々、多人数で飲食をすること自体が苦手なのだと判った。

落ち着かないのである。
そうして、食べきれるかどうかが気になって仕方がない。

その点、喫茶店でコーヒーを飲むのは実に気楽だ。
大小姉さん達とも、よくお茶を飲みに行ったが、サンドイッチのような軽食を頼むのは大小姉さんで、アタシは大抵コーヒーだけか、食べてもケーキだけだった。
そういう時のケーキは、小さければ小さいほど良いのである。

今夜のミートソースは、ミートは少しで、あとは平茸、茄子、玉ねぎ、セロリ。
さっぱりしていて美味しかった。

気楽に台所の片隅でご馳走さまでした。

植え替え

グングンと息を吹き返すように伸び始めた観葉植物。

間延びと寝詰まりを起こす前に植え替えをしてみた。

スウェーデンアイビーは、冬に瀕死の状態になったが、ふと気が付いたら元気を取り戻している。
そして、この環境に一番馴染んでいるのがポトスで、斑入りとライムの二種類を育てている。
ポトスが3鉢、水栽培が1つ。

どちらも梅雨の頃まで頑張ってもらって、次に気を付けるのは冷房の夏だ。
ベランダのサンスベリアは、この冬の寒さでしもげてしまったから、根元まで切り戻して様子を見ている。

部屋に緑があると爽やかな気分になる。
かと言って、種類を増やして失敗を繰り返しても、鉢が増えるだけなのである。

仕方がないから、ポトスに頑張ってもらって、スウェーデンアイビーを生き延ばせる事に決めた。

新しいのを買わずに、株分けで、ポトスを8鉢に増やす事を目標に定めた。

水で十分に発根したのを見届けてから土に植えるのが良さそうだ。

全く自然光が当たらない洗面台のポトスは、細い試験管のまま、もう10年も生きている。

もしかしたら、土より水栽培の方が良いのかと不思議に思っているのである。

2018年3月23日金曜日

笹身

今夜のパズーご飯は、4種の野菜のペーストで和えた笹身にインゲン。

シニアになってから、高蛋白低カロリーにしている。 ペロリと平らげた。

笹身とは、胸肉の内側の肉で、本当に笹の葉のような形をしている。

以前は目の前に大山鶏専門店があって計り売りをしてくれた。 スーパーの何倍も美味しくて安かった。 そこの笹身は、透明感のあるピンク色で、閉店が残念でならない。

今日はTの食事が不要だそうで、大きい姉さんは昨夜、帰りが遅くてカレーを食べなかったから、今夜はカレーで良いそう。

そうすると自分だけなので、笹身とキュウリのマスタードサラダと、笹身の茹で汁に野菜出汁を加えたスープを作った。
あとは納豆があれば充分である。

カレーが翌日に残ることは珍しいから、ひと口食べてみたら、確かに味が馴染んで、昨夜よりも美味しく感じたのは気のせいだろうか。

明日はまとめ買いの肉類が北海道から届く日だ。

買い足す事無く、4月24日まで上手く献立を考えなければならない。

あ~、新鮮なお魚が食べたいよ~。

紅唐子 ベニカラコ

ソメイヨシノが満開だ。 皆な上ばかり見上げているが、ちょうど3月から4月までに開花する珍しい椿も咲いている。

近辺では、山手通りの一本裏の路地にあるので見に行った。

紅唐子 (ベニカラコ)という名前で、雄しべが花弁のようになっている。
椿の中ではとても華やかな咲き方をする。

関西では日光(じっこう)と呼ばれ、白を見たことがないのが残念だが、白唐子は、月光(げっこう)と呼ばれているのである。

もう新緑の芽吹きも見られて、散歩の道程にキョロキョロと他所さまの生垣や庭を覗いている。

今日は銀行回りの日で、19回目の返済金を入金してきた。
総額が200万に近くなった。
軽自動車の販売価格を見たら、キャッシュで買える事を知って、本当に勿体ないことだと思った。

車は必要ないし、買う予定も無いが、この車が買えてしまうのかぁと、暫く眺めてしまった。

お金で考えても驚きの借金なのだが、総額はこの車が5台買える事になる。
それが、形に残る物だったり、思い出になる旅行に使ったりしたのならば良いが、なにしろスロットにあげてしまったのだから恐ろしい。

更に考えると、15年か20年かは知らないが、その間にも、年間200万は使っていたのだろうから、本当の総額は5千万近いだろうと思う。

考えても仕方がないから考えないようにしているのだが、月末になるとやっぱり考えてしまうのである。

花を愛でる事もなく、季節の移ろいを感じる事もなく、つまらなくはないのだろうか。

紅唐子の道から遠回りをして、ゆっくり歩いてきた。
パズーが笑っている。
無欲で可愛い。

糠床にきゅうりと大根を漬けて、6時まで休憩。

穏やかな日和である。

2018年3月22日木曜日

たまには少しヨーグルト

今夜はじゃが芋無しのカレー。

薄切り牛赤身肉少々と、玉ねぎ、セロリ、しめじ、ブロッコリーで。

仕上げに、たまには少しヨーグルトを入れてみることにして、ギリシャヨーグルトの小さいカップを入れた。

ヨーグルトが食べたいような気がして、昨夜買いに行ったのだが、結局食べなかったのである。

そもそもアタシは乳製品を殆ど食べない。
大きい姉さんもTも牛乳が冷蔵庫に無くても問題ない人達なので買わないのである。

ヨーグルトを常食するのは、特に日本人の女性の身体にはよくないんじゃないかなという意見に賛成なのだ。

発酵食品を摂るなら自国の発酵食品に限ると思っている。

ブルガリアに長寿の人々が居るからという理由だったか、戦後になってからヨーグルトがこんなに売られるようになった。

お昼は毎日ヨーグルトという先輩は、20代で乳ガンになってしまったし、毎日おやつはヨーグルトという人も、卵巣の病にかかってしまった。
やっぱり、他の哺乳類の乳は飲まず、空輸されてくる食品は必要最低限で良い。
添加物だらけだしね。

セロリの風味がカレーとよく合って、少し入れたヨーグルトのおかげか、辛さがまろやかになって、間違えて買った辛口が美味しくなった。

本当はハヤシライスを作る予定だったが、下の八百屋さんの食品棚には、カレーとクリームチューしか無かったのである。

殆ど食べない物は他にもあるかもしれないけれど、絶対に食べないと決めているものは無いから、すぐに思い浮かばない。

あ、そう言えばファーストフード、食べなくなって2年。
たまにモスバーガーなんか食べていたのに全く食べたくならない。

それよりやっぱり天婦羅蕎麦が食べたいのです。

今日も無事に暮れました。

電線の無い空

昨日の雪は積もらず、今日は快晴になった。

迷路のような神泉町を抜けて松濤方面を歩いてきた。

花水木の下から見上げると、電線の無い空が広がっている。

電線の地中下工事がされているのは、松濤地区までで、自宅近辺で遮る物が無い空を見ることは出来ないのである。

確かに道幅も狭く、工事が出来ないのかもしれないが、どうせならスッキリと全て地中に埋めて欲しいと思う。

桃の小枝に小鳥が花を啄みに来ていたのに、電線が邪魔で写真が撮れなかった。
小鳥は、小枝に逆さまにぶら下がるようにして、下向きになっている花を啄んでいた。
なんて器用なのかと撮ろうとしたのに残念だ。

部屋の窓からは、逆に電線を見下ろしているわけだが、まるで街を蜘蛛の巣が覆っているような有り様だ。

春になると、いつも見掛けるカラスや雀以外にも色々な小鳥が飛んでくる。
多分、明治神宮や代々木公園の方から来るのだと思う。

パズーが1キロ以上歩ける日は、道も平らで足に負担にならない山手通りからBunkamura通りをぐるっと回ると、だいたい1.7キロで40分くらい歩く事になる。

途中で何度かしゃがみこんで、ゴム靴下を直してやりながら帰って来るのである。

皆様、春夏福袋のお申し込みありがとうございます。 入荷し次第順次発送致しますので、今しばらくお待ち下さいね。

2018年3月21日水曜日

熱々薬膳スープ

雪は雨に変わった。
寒いさむい、外は真冬の気温になった。

セーターの上にレインコートを重ね着させてまるい公園まで行って、早く帰ろうと、一目散に戻ってきた。

こんな天気なので、今夜は熱々薬膳スープ。

鶏手羽と白菜などの野菜に干し椎茸、クコノミを煮込んで、食べる時に黒酢を入れる。

数日前から日本蕎麦が食べたいのだが、買いにも行けず、あり合せで済ませてしまった。

お彼岸だからおはぎも食べたいような。

大きい姉さんが休日だったが、わざわざ買い物に出る気にもなれず、3月の冬籠りになった。

それなりに美味しかったです。ご馳走さまでした。

お彼岸の雪

気付いたら窓の向こうに雪が降りしきっていた。

いやはや春のお彼岸に雪とは。

北は大荒れのようで、今年の冬はしぶとい。

やっと開き始めた桜も凍えているに違いない。

こんなを寒暖の差が激しい年も珍しいのではあるまいか。
体調を崩している人が続出している。

今週いっぱい低温の予報で、またダウンを着る事になりそうだ。

野菜は大丈夫だろうか?やっと価格が安定してきたところなのである。

まだ散歩に出られず、夕方まで様子を見ている。

2018年3月20日火曜日

器の大きさ

今夜は赤身の牛肉とセロリの炒めもの。
サラダはジャガイモと人参に玉ねぎ、きゅうり。
お味噌汁は長ネギとお豆腐にした。

毎回同じ器で芸がないと思う。
特に、たっぷり作ったサラダに、この小鉢はいただけない。

器の大きさにはゆとりがあった方が断然美味しそうに見えるのである。

今は、各々が食器を洗う事に決めているから、欠けてもよいような器を使っている。

良い器は棚の奥にし舞い込んだままで、お気に入りの硝子器にヒビが入ってしまってから、出さなくなってしまった。

仕舞いこんである器の数々は、繊細で薄い焼き物が多く、勿体ないからだ。
食器の類いは、これから新に買い足す機会は少ないと思う。

Tが独立したら、総点検をして、必要な物を数種類、吟味して買い求めるつもりでいる。

今夜も美味しくいただきました。ご馳走さま。

足が四本

雨になった。
児童公園の一本桜を見たら、三分咲きのまま項垂れていた。

花冷えである。

パズーの足は四本だから、どれも濡れると炎症がぶり返してしまうので、赤いゴムくつ下も四足履かせて出掛けた。

ベタンベタンと歩いていると、道行く人々が笑う。

お洒落用ではなくて保護用なのだけれど、人の目にはお洒落用に映るらしい。

これを履かせていても、ごつごつとしたアスファルトの所に来ると痛そうに歩くものだから、なるべく平らなで綺麗な道を歩くようにしているのである。

今日は卒業式が多かったのか、学生服の胸元に花をつけた学生さんがたくさん歩いていた。

春休みは短いから、すぐに入学式になるのであろう。
卒業と入学では、どちらも桜が咲いているように記憶しているのだが、入学式の桜の方が明るく感じる。

幾度も経験してきたが、すっかり節目の式典は無くなってしまった。
毎回着物で出席してきたが、一度だけ洋服にした事がある。

大小どちらかの姉さんの入園式の日だった。

その年の4月の式の日は、大雪だったからなのである。

4月に雪が降る事もあるのだから、春たけなわとなるのは、若葉の五月に違いない。

まだまだ寒さが残っている。

シール式切手


大きい姉さんに、切手を買ってきてくれるように頼んだら、こんなに綺麗な花の切手を買ってきた。

おもてなしの花シリーズ第9集なのだそうで、これが水を付けなくても良いシール式になって居る。

調べてみたら、四季折々のバージョンがあり、花だけではなくて、同じ82円の切手にもものすごく種類がある事を知った。

これは、レンギョウ、シクラメン、ビオラ、ツバキ、ウメだから、晩冬から初春の花になっている。

実はまだ切手はあって、しかし、小さい姉さんが結婚の招待状に使ったあまりの80円切手なのである、わざわざ2円切手を買うのが面倒だから、2枚づつ貼っているという訳だ。

そういえば昔、兄が切手収集をしていた。
専門のお店があって、見返り美人だとか、値が張る切手もあるらしく、一枚づつビニールに入れて、専用の切手ブックに入れていたと思う。

今も切手収集をしている人がきっと居るはずで、より取りみどりで楽しいだろうと思う。

何かを集めて眺めるのは男性に多い趣味なのである。

アタシもハンカチを集めていた時代があったのだか、結局どんどん使ってしまって、収集にはならなかった。

何かをコレクションするのは、それが値の張らない物だったら面白いかもしれない。

バナナのラベル集めも飽きてしまったし、向いていないかもしれないけれど、何かをコレクションしてみたいような気持はある。

今は全く思い浮かばないけどね。
この時点でだめかもしれない。

文通は、事務局あてに投函する封筒だけに切手を貼って、中に入れた手紙には貼らなくて良い。
事務局からまとめて発送してくれるからだ。

何か集めてみると言ってもな・・・と、雨空を見上げている。

2018年3月19日月曜日

コロッケ2種

今夜はコロッケを揚げた。
男爵とチーズの2種。
揚げ始めてしまえばなんという事もないが、揚げ物をすると決めるまでに時間がかかる。

取り寄せている冷凍だから、別に衣をつけたりする手間はないのに億劫に感じるのだ。

揚げ物をすると疲れるのはなぜだろうか。

父は大の天婦羅好きで、天婦羅が食べたいと言えば揚げるしかないわけだが、ハッキリとは言わない人だった。
遠回しに天婦羅がゴールになるような話をして、じゃあ天婦羅を揚げようかと言わざるをえない状況に追い詰める。

決めた時点で既に疲れてしまうのであった。

家族五人分の天婦羅は、他には何も作らずに天婦羅だけだったから、相当の分量だった。
それも、野菜だけの精進揚げと決まっていたから、野菜を切るところからして大変だったのである。

思い出したくないからこの話はやめにしよう。

大きい姉さんに聞いたのだが、揚げたてをサッと冷水に潜らせてから出す店があるらしい。

揚げた天婦羅を水に!
きっと美味しいに違いない。

コロッケはいつもの味でした。

薄曇り下り坂

そこかしこで春の息吹を感じるが、今日は薄曇り下り坂。
これから雨の予報が出ていて、今の気温は高めなのだが、今週は10度を下回る日があるらしい。

今さら冬のコートを着るのも重く感じて、スプリングコートが必要かと数日考えていた。

一昨年、気に入っていたスプリングコートを洗濯機に放りこんで洗ったら、撥水加工が取れて駄目にしてしまったからだ。

買うかなと、廊下に置いてある散歩用品を入れてあるベンチチェアーの蓋を開けて探ってみたら、そのスプリングコートが捨てずに保管されていた。

迷った記憶があるが、捨てたとばかり思っていたのである。

品質表示を確かめてから、洗濯機のドライコースで洗ってみたら、なんと甦った。

散歩に着るだけだから、まだ十分に着られる。

服を新調する場合の目安は、汚れ具合だけでは無くて、生地の弱り具合を見るようにしている。

節約は素晴らしいことであるけれど、端から見て貧乏くさいのはいけない。
たまに、クリーニングなどで手入れはしていても、いかにもヨレヨレと生地に力が無くなった物を着ている人を見掛ける。

歳を重ねたら、それは尚更哀しく映るものだ。

特に目立つのが、コート、セーター、靴なのである。

こざっぱりしていた方が、少しは幸せそうに見えるもので、多分、自分も気持ちが良いはずだ。

先日、お見舞いに出掛けた帰り道で、随分と素敵な老婦人とすれ違った。

柔らかい色目のベージュのスプリングコートは、細番手のコットン素材で、オフホワイトの綿ニットとパンツを合わせていた。ふと足元を見たら、ヌバック素材の春夏ショートブーツもベージュで、良い帽子を被っていた。
なんとも上品でお洒落だったのである。

広尾にお住まいなのであろうと想った。

街に似合った人というのが居るものだ。

こっちは渋谷だから、何を着ていても良さそうな街ではあるが、なるべくならば、お洒落に見えるにこした事はないと思っている。

2018年3月18日日曜日

炒る

彩り良く、赤玉ねぎの辛味が効いたサラダを作った。
もう一品は炒り豆腐。
むね肉のミンチに、卵とお豆腐を一緒に。

炒るという事は、炒めるよりも気長な感じがして日本らしい調理法だと思う。

豆でも胡麻でも、弱火でゆっくり炒る。
想っただけでも、頭の中に香ばしさが漂って来るのである。

実際に、炒める料理は手早くさっさと仕上げる場合で、炒る時には心にも時間にも余裕があるものだ。
そうして、手早く作った物は、熱いうちにさっさと食べた方が美味しいのは言わずもがなであるが、炒った物は、大抵冷めても美味しく、また保存が利く。

桜が二分ほど色を見せ始めた。
周囲の木々はまだ若葉を堪えて、桜が引き立つように静かにしているように見える。

満開になったら、暫くは大人しい色味の服装が粋で、花に負けじと春色満載は野暮である。

その為に、グレイという色があるのではないかと思っている。

今日も無事に暮れました。

皆な何処へ

少しだけ桜が開花し始めた。
肌寒く感じる中を、Bunkamura通りまで長目の散歩に出たが、人っこ一人居ない。

ガレットのお店に行列が出来ている以外には、殆ど車も走っていないのである。

皆な何処へ行ったのか、或いは家にこもっているのか。

渋谷で混んでいるのは、ヒカリエ辺りと109の周りだけで、坂を上ってしまうとひと気が少ない。
普段混んでいるのは、働きに来ている人々で、土日は空いているのである。

通勤して来る人々が、一番沢山住んでいるのが志木市だと聞いた事がある。
都心の家賃は高いし、分譲住宅も決して安くは無いから、特にファミリー世帯は郊外に住んでいる。
都心住まいは、単身か高齢の夫婦が多くなっていて、実際に子供を見掛ける事も少ないのである。

3月に入ってから、引っ越しを見掛ける事が増えたが、殆どが単身者で、賃貸は空き部屋がかなりの数になっている。
だから、大家さんは、挙って民泊を始めている訳だ。
旅行客に貸した方が手っ取り早く儲かるらしい。

マリカーも盛況で、エンジン音だけが響き渡っている。

静かな方が休日らしくて良い。
パズーも安心して散歩が出来る。

今日はまたTは出張で居ない。行き先も言わないから、何処へ行ったのか判らないのである。

ある男の物語り 傾げた首が戻らない

それにしてもである。

自己愛性パーソナリティー障害が強く疑われるTであるが、本当にどう対応したものか…。

病であると判って、30年以上に渡って疑問に思っていた様々に合点がいったが、だからと言って、やはり言動の違和感は解消されないのである。

今夜はカレーだった。Tは大盛りを平らげた。
しばらくしたら、ガサゴソ音がして、続いてカリポリと聞こえてきたのは、お煎餅を食べる音だった。
大袋を抱えて食べている。
パズーが凝視していて、大きい姉さんの耳もダンボだ。
暫く様子を見ていたが、言わないのである。
「食べる?」この一言が出ない。

戴いた物は、いつも分け合って食べているのだが、Tの場合は、それが出来ない。
皆で食べようという気遣い、発想が無い。
カリポリ聞こえてくれば、誰だって食べたくなるし、共に暮らしていれば、「皆で食べようよ」と言うのが自然であり当たり前だ。

貰える物は貰って食べるが、自分が貰ってきた物は分けないのである。

だから、何かを分ければ「ありがとう」と喜んで居るのだが、こちらは分けてはもらえない訳だから、黙っているしかない。
貰ってもいないのに、ありがとうとは言えないからだ。

30キロのお米が届いたのだが、重くて運べないから、玄関に置いてある。
通常は運ぶのではないかと思うし、運んでくれればもちろんありがとうと言う。
しかし運ぶ様子は無いのである。
空き箱を捨てる決まりは守るが、お米が入った箱は空き箱ではない。
したがって、中身を出すまで空き箱にはならない。
つまり、Tにとっては、無関係の箱なのだ。

人の気持ちを慮る事が出来ず、相手の気持ちになって考える事が出来ず、共感も出来ない。
お煎餅を分けたら、皆も喜ぶだろうとは思いもしないのだと思う。

今はそれでも構わないが、大小姉さんが小さかった頃は大変だった。

新車を買うと、心は全て新車に集中するから、幼い二人が触る、ドアの閉め方が悪いと怒る。
4~5歳の子供には、静かにドアを閉めることなど無理である。
その事が判らない。
自分の愛車を乱暴に扱う敵という事になってしまう。

自分をほめてくれる人が好きなのも特徴的なのだが、一番多いのが声だ。
カラオケで歌を褒められると、歌手になりたいと思えてしまうし、褒めてくれた人が女性だったら、そのまま恋愛関係になれてしまうのである。

既婚者であるのに、誰にでも結婚を申し込んでしまう。
そうは簡単に行かない訳だから、大抵は別れることになる。
そうすると、相手の女性はひどく傷つくわけだが、別れた後は恋人では無いから、相手に与えてしまったダメージに対して悔いる事は無いのである。

自分の誕生日は覚えていて、誰かが何かを言ったりプレゼントをしてくれると感謝する。
通常は、その相手にお返しをするものだが、関心が無いから覚えていない。

この障害に向き合うのは骨が折れる。
日々の暮らしの中で、傾げた首が戻らない事が多々あるのである。
大きい姉さんと、どんまいどんまいと励ましあっている。

来月になると、債務の返済は20回目になる。
ただの一度も、無事に返済できているかを訊かれたことが無い。
債務整理をした時点で、この債務には関心が持てないに違いないのである。





2018年3月17日土曜日

風のように

今日は空気が冷たい。Pのセーターを着たパズーは風のように歩いている。
6時を過ぎると陽が落ちるようになった。

そして明日はまた気温が弛むらしい。

まるい公園で散歩友達に会った。
皆なが気温を気にしていて、皆が花粉に悩んでいる。

昔、とうとう花粉症になったかと思った年があった。くしゃみと鼻水が止まらなかったからだ。けれど翌年は大丈夫で、未だに花粉症にはならずに居るのである。

鈍感なのか?とも思うけれど、意外に強い体質かもしれない。

それにしても、3月くらい安定しない月は無いのである。

3月に生まれたから、浮き沈みの激しい人生になったのではないかと思ってしまうくらいに。

今日は海苔巻きを買って来たので、これからいただきます。

広尾へ

友人のお見舞いに行ってきた。と言っても、ICUに居て意識は無い。

広尾は静かな街で、帰りに病院を振り返って見たら、桜に囲まれていた。

屋上にヘリポートがある大きな都立病院なのだが、老朽化が進んでいる。 病院の改築は大変なのである。

延命と治療の境界が判らなくなってしまった。
苦しそうで見ていられない。

外の風は冷たくても、桜の蕾は膨らんで、うっすらと花弁の色が見えていた。

一般病棟からなら眺める事が出来るが、ICUからは見えないのである。

広尾を歩いてみる気にもなれずに、バスで引き返して来た。

季節の移ろいを感じられ、そろそろ開花するかと桜を待てるだけでも、生きているという事なのだと思った。

健康で、自分の足で歩けて、ものが食べられる。それだけで有り難い事なのである。

2018年3月16日金曜日

むね肉でサッパリ親子丼

今夜はTが帰って来るが、大きい姉さんは送別会で居ない。

さてどうしようかと考えて、親子丼にした。

蒸したむね肉を割いて使ったので、サッパリしている。

お味噌汁と、味良く漬かった糠漬けがあれば充分なのである。

先にご飯を平らげてしまったパズーが、台所の足下でうつらうつらとしている。
食べると眠くなるのは犬も同じかもしれないが、若い頃は、食後も走り回っていた。
歳相応にゆっくり老化が進んでいるのだが、毛艶は良くて、柔らかく光っている。

そういえば、パズーの父親の毛色はブラックなのである。母親は煉瓦のようなレッドだ。
パズーはクリームという色で、真っ白のトイプードルより少し濃い。
老化で、毛の色が変わるそうだが、今のところ、シミが増えた程度で済んでいる。

生まれてすぐに、親子が離ればなれにさせられて、可哀想にと思うのである。

撤収

横浜中華街の、1つ前の駅でした。 撮影は無事に終了し、撤収後に東横線直通で帰宅。 眠いぞ! Tファミリーは、相変わらず仲良しでほのぼの。