麺を食べようと思うと、人数分を茹でてしまえるという理由で、スパゲティーになる。
今夜はミートソース。
懐かしい給食の味がする。あのピニール袋ごと配られたのは、ソフト麺という名の饂飩だったと思うけれど。
焼いていない食パンも、バサバサのコッペパンも喉を通らなかったから、ソフト麺の日と揚げパンの日は、救われたような気持ちだった。
四角く包まれたマーガリンも苦手だったからだ。
大半の子供が給食の時間を楽しみにしていたのだとしたら、アタシは少数派だったのだろうと思う。
おおよそ決められた分量を、決められた時間内に完食する事は困難で、残すのは悪という低学年の頃は、居残って食べさせられた。
大人になってから考えると、元々、多人数で飲食をすること自体が苦手なのだと判った。
落ち着かないのである。
そうして、食べきれるかどうかが気になって仕方がない。
その点、喫茶店でコーヒーを飲むのは実に気楽だ。
大小姉さん達とも、よくお茶を飲みに行ったが、サンドイッチのような軽食を頼むのは大小姉さんで、アタシは大抵コーヒーだけか、食べてもケーキだけだった。
そういう時のケーキは、小さければ小さいほど良いのである。
今夜のミートソースは、ミートは少しで、あとは平茸、茄子、玉ねぎ、セロリ。
さっぱりしていて美味しかった。
気楽に台所の片隅でご馳走さまでした。
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