友人のお見舞いに行ってきた。と言っても、ICUに居て意識は無い。
広尾は静かな街で、帰りに病院を振り返って見たら、桜に囲まれていた。
屋上にヘリポートがある大きな都立病院なのだが、老朽化が進んでいる。 病院の改築は大変なのである。
延命と治療の境界が判らなくなってしまった。
苦しそうで見ていられない。
外の風は冷たくても、桜の蕾は膨らんで、うっすらと花弁の色が見えていた。
一般病棟からなら眺める事が出来るが、ICUからは見えないのである。
広尾を歩いてみる気にもなれずに、バスで引き返して来た。
季節の移ろいを感じられ、そろそろ開花するかと桜を待てるだけでも、生きているという事なのだと思った。
健康で、自分の足で歩けて、ものが食べられる。それだけで有り難い事なのである。
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