一晩浸しておいた大豆を煮た。
ゴボウと人参に干し椎茸で、今日は豆が主菜。
副菜には、小松菜と卵の胡麻油炒めを。
白砂糖を使わなくなって1年以上経ち、黒糖は利用するが、量を減らしている。
お味噌汁のカボチャと長ネギがとても甘く感じるから不思議なものだ。
味気なくならない程度に、味付けを薄くしているのだが、素材の美味しさが際立つギリギリの分量というのがあることがよく判る。
何でも生で食べてみるところから始めると、良い出汁を使えば、味付けはあっさりの方が美味しいことに気付く。
昔住んでいた地域の商店街には乾物屋があった。
何十種類の豆の他にも、鰹節やら昆布やらが並んでいて、豆は計り売りだった。
同じ並びに味噌屋もあって、大樽に山盛りの味噌が盛られていた。
そういう商店街を歩くのは面白く、金物屋、瀬戸物屋、洋品店に庶民的な呉服屋やレコード屋もあったのである。
今は様変わりしてしまったと聞いた。
作る人が激減して、作られた物を買う人が激増したからだ。
つまり、作る過程を経験しなくなったわけだから、消費はしても創造はしない。
創意工夫と言うが、その工夫は、作る過程を知らなければ思い浮かばないのである。
食に限らず、素材から何かを造り上げる事は、幼少の頃から身に付けさせた方が良い。
若い頃、合宿があって、持ち回りで炊事係をする事になった。
カレーの日の当番になった女性に、代わってくれないかと頼まれた。
聞けば、カレーを作った事かなくて、ジャガイモの皮を剥くのも出来そうもないと言う。
カレーは食べないの?と訊いてみたら、レトルトのククレカレーが大好きだと言っていた。
買い出しはするが、炊事係をかって出たのは、アタシと男性のM氏だけだった。
彼は調理場でバイトをしていて、キャベツの千切りは見事だった。 ものすごい速さで千切りが山になる。
包丁を引くように切ると教えてくれた。
30年以上前の事だが、今でもM氏とは交流が続いていているのである。
ごちそうさまでした。
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