一転して朝から雨もよう。
気まぐれな空である。
レインコートを着て一回りしてきた。
少しけぶったような空気の中で、桃がそぼ濡れていた。
梅雨時も同じだが、春雨の中で咲く花にも風情があるものだ。
風が吹くたびに、花弁が散って吹き溜まりをつくって行く。
折り重なるように散った花弁は、濡れて一層綺麗な色に見える。
今年の冬は寒かったけれど、桃の開花は例年と変わりなく、晴れた日には、鴬も飛んでくるのである。
大小姉さん二人が子供の頃は、ひな祭りから3月中頃まで、この桃と菜の花を活けて飾っていた。
大人になってしまうと、そんな事もすっかり止めてしまって、こうして眺めるだけになってしまう。
子育てを終えたなぁと感じたのは、二人が大学を卒業した頃だったと記憶している。
そこからは、瞬く間に10年の歳月が流れて行った。
あんなに大変だと感じていた子育ても、振り返ってみればあっという間だった。
もう入学や卒業の節目は無いが、孫がいる。
再来年には小学校に上がって、幾つになるまで見届けられるだろうか。
その頃にも、その先も、今日のように春を感じながら、なるべく元気で暮らしていたいものだと思っている。
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