雨になった。
児童公園の一本桜を見たら、三分咲きのまま項垂れていた。
花冷えである。
パズーの足は四本だから、どれも濡れると炎症がぶり返してしまうので、赤いゴムくつ下も四足履かせて出掛けた。
ベタンベタンと歩いていると、道行く人々が笑う。
お洒落用ではなくて保護用なのだけれど、人の目にはお洒落用に映るらしい。
これを履かせていても、ごつごつとしたアスファルトの所に来ると痛そうに歩くものだから、なるべく平らなで綺麗な道を歩くようにしているのである。
今日は卒業式が多かったのか、学生服の胸元に花をつけた学生さんがたくさん歩いていた。
春休みは短いから、すぐに入学式になるのであろう。
卒業と入学では、どちらも桜が咲いているように記憶しているのだが、入学式の桜の方が明るく感じる。
幾度も経験してきたが、すっかり節目の式典は無くなってしまった。
毎回着物で出席してきたが、一度だけ洋服にした事がある。
大小どちらかの姉さんの入園式の日だった。
その年の4月の式の日は、大雪だったからなのである。
4月に雪が降る事もあるのだから、春たけなわとなるのは、若葉の五月に違いない。
まだまだ寒さが残っている。
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