2017年8月24日木曜日

グリーンで伝えたメッセージ

 24日。
給料日前日だ。

Tは仕事で千葉まで行かなければならず、チャージする交通費1000円を残しておいた。
残った予備費は少しの小銭のみだ。

昨夜・・・

T「明日さ、帰りに誘われるかもしれないんだよね…」

飲み会の事らしい。
都内まで戻らなければならないからとか、断りようはあると思うのだが、ぐっと堪えて言わなかった。

T「郵便局の通帳とカード持って行くしかないかな。」

来た。

ボーナスでスッカラカンになった後に、小遣いの繰り越しを入金したので、普通口座に1500円入っている。そして、ボーナス時に定期に入れた三万円が、辛うじて残っている。

総合通帳は、定期の8割位まではキャッシュカードで引き出せてしまう。
普通預金の欄にマイナスが付き、利息も発生する借金だ。

Tの持つ口座は、債務整理の際にすべて解約、或いは残高0にしたから、この郵便局の口座が唯一だ。

繰り越しが出た月末、賞与の月、アタシはたとえ千円でも、即日入金して来た。

貯めた小銭を持って、郵便局の階段を上り、数えてもらって入金するのは、大したことでは無いが、それでも小さな労力だ。もう何回往復したろうか・・

返済をを始めてから、10回以上は通っている。入金総額は16万近い。

これはTのお金であるが、電機シェーバーを買うなら良いが、スロットに使われてしまうと、小さな労力分の空しさを感じるわけだ。
せっかく入金したのにと、やはりがっかりする。

ギャンブルに使わないでねと言うのは簡単だが、ギャンブルという言葉を使わないと決めたので、今回も言わなかった。

しかし、なにがしかのメッセージは伝えなければならない。

通帳には、記帳するだけではなくて、文字を書き込んだり出来る事はご存じだろうか?
ATMに反応しなくなるのではという心配はなく、通帳には鉛筆やマーカーで書き込むことが出来るのだ。

そこで、昨日の内に、アタシはTの通帳にグリーンの色のマーカーで、入金した欄全部に線を引いておいた。


渡した通帳を見て、Tは少し驚いた様子だった。

T[これは?」



アタシ「その印がある日に、アタシ入金したの。この1年間に入金した金額は、グリーンの金額を足せば判るよ。だいたい15万ちょっと。」 

T「15万も無いでしょ?」

アタシ「よく見て。後ろのページの定期預金欄にもグリーンがあるでしょう?それがボーナス時の入金だよ。足すと15万超えるはずだよ」

そのうちの12万強をギャンブルに使ったことは言わない。

沈黙が流れた。 貯めた金額を把握していないのだ。

アタシ「普通預金の所にマイナスが付かないとイイね。」

マーカーは5色持っている。

グリーンにしたのは、色の効果を考えたからだ。

虹の中の真ん中はグリーンで、中立をイメージさせる。
そして、刺激が少なく、安心感と心の安定、落ち着きを感じさせると言われている。

お金を引き出す時には、カードだけでは無くて、記帳するように伝えてある。

開けば、グリーンのラインが見えるはずだ。

せめて、マイナスが付かないように踏みとどまることが出来るだろうか。

落ち着いて、考えながら使うんだよ、せっかく貯められた月もあるんだから。
このメッセージが届くかどうかは判らない。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

六本木ヒルズ

イベントの付き添いで、六本木ヒルズへ。 51階からの夜景をアップしておきます。 東京って凄いねー。