Tは非常に神経質である。特に、食品に関してだ。 冷凍してあるお弁当のおかずを、新しい物から持って行くのだ。 数日経つと、なんやかんやと理由をつけて持って行かない。 冷凍して、それが何であるか、解凍してみないと判らない事にも不満があるらしい。
つまり、本音は、毎日作って欲しいということであろうと思う。
丼タイプのランチボックスに乗せられるおかずには限界がある。 適量を小分けにして冷凍している。 神経質であるばかりではなく、Tは大食漢でもある。
1食分ではなくて、2食分づつ持って行っているようだ。
減りが早すぎる。
先週の事だったか、1キロ以上入った大きなアイスクリームを買った。 家計から買ったので、3人で1週間は食べられそうな特大だ。
小皿に盛って食べたら、安価な割には案外美味しかった。 翌々日、また少し食べようかと取り出したら、やけに軽い。
蓋を開けたら、もうスプーン2杯分程しか残っていなかった。
大きい姉さんに聞いたら、Tが箱を抱えて、お皿にも移さずに貪り食べていたらしい。 だから、大姉は、食べるのを止めてしまったそうだ。 口をつけたスプーンで直接食べるのを見てしまったからだ。
それを聞いたら、アタシも残りを食べる気持ちが失せてしまった。
結局、1キロのアイスクリームは、3日足らずで、殆どがTのお腹に入った事になるわけだ。
まれに買う副食は個別にしよう。或いは、小遣いの中で各々が買う方が良い。 Tには分配する意識が無いからだ。
そして、神経質で大食漢のTは、最近、またゴミ捨てと食器洗いをサボり始めている。
昨夜もだ。テレビを見ながらご飯を食べていた。食器は流しに起きっぱなしだ。 お皿を洗ってね、と言ったら、ベッドの中から返事が聞こえた。「朝洗いますから」 台所が汚れていると、実はアタシは気になって仕方がない。 だが、洗いたくなるのを我慢する事にしている。 1度洗ってやると、この決め事は無かった事になってしまうからだ。 朝になり、流しを見たら、Tの使った食器は洗われていなかった。そして、既にTの姿は無かった。 誰かがなんとかしてくれるだろうという甘えは、ギャンブル依存症を病むと習慣化するそうだ。 元々が寄りかかり気質なのだから始末が悪い。
寄り掛かられ気質のアタシは、ことTに対しては、寄り掛かられる事を固く拒否している。 これは、ギャンブル依存症の身近にいる 借金の肩替りなどをしてしまう 共依存に陥らない為だ。
共依存もまた病なのだ。
依存症者から頼られる事を生き甲斐に感じる類いの人間だ。 そこにしか、自分の存在価値を見出だせないタイプの人がなりやすいそうだ。 例えば、アルコール依存者に対して、一杯だけだとアルコールを与えてしまう。また、借金をすれば、今回だけだと肩替りする。 一時的に依存症者から感謝される事で満たされるらしい。
アタシはお節介な性格だ。いくつかの共依存判定チェックシートを試してみた。
結果は、チェック項目0~2。 自立心旺盛で、共依存にはなりにくいタイプと出た。
ギャンブル依存症者との暮らしは、様々な対策と自己防衛が必要なのだ。
ギャンブル依存症のみならず、神経質とも大食漢とも闘わねばならない。
家計に関わる事だ。 攻防戦は、今年の後半戦に突入している。
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