2017年7月23日日曜日
ファッション迷い道 オートクチュール
既製品、DCブランド、街には、お金さえ出せば、様々な材質やデザインの洋服を手に入れることが出来るお店が並ぶ時代でしたが、それと同時に、オートクチュール つまり、オーダーメイドの洋服を着る人も、まだまだ存在していました。
つい2年くらい前まで、この近辺にも 好きな洋服を作ってくれる路面店がありました。
そういうお店の特徴は、洋服ではなくて、 生地が陳列されていたことです。
洋裁学校を卒業した方が、大抵は一人で経営していて、顧客が居たのです。
アタシの母も、既製品を着ましたが、行きつけのオーダーメイドのお店にも出入りしていました。
タカ先生という女性が営んでいて、生地が山積みでした。
私も何着か作ってもらったことがあります。
先ずは採寸です。
そして、何を作って欲しいのかを伝えます。
思い出に残っているのは、2着のワンピースです。
1着はルビーのようにオレンジ味の無い赤で、無地でしたが、凹凸のある膨れ織という生地でした。
もう1着は、やはり赤でしたが、細かいペーズリー柄の生地で、若干の伸縮性のある記事でした。
10代のアタシには、生地と縫製の代金を捻出する事は出来ませんでしたので、母が作ってくれました。
普段着ではなくて、よそ行きです。
劇団に所属していたころ、ちょっとしたパーティーなど、よそ行きが必要なシーンがあったのです。
無地の方は、ウエスト切り替えで、スカート部分はギャザーが寄せられ、膝丈。
袖の型部分もギャザーで、ふんわりとした長袖が、手首のカフスでキュッと締められ、そこもギャザーです。
とても気に入っていました。
柄物の方はAラインで切り替えは無く、やはり膝丈でしたが、膝の裾に向かって、緩やかなフレアーがきれいで、こちらも気に入っていました。
既製品の場合は、ショップに並べられた服を試着して買うわけですが、オーダーの場合は、時間がかかります。
採寸、仮縫い、補正と、少なくとも3回は呼ばれます。
当たり前の事ですが、仕上がった洋服はジャストフィットで、大変着心地の良い物でした。
既製服は、服に身体を合わせる。
例えば、アタシは身長が低いので、ベルトなどで丈を調整して着ます。
オートクチュールには、その心配がありません。
画像の本は、仕事でデザインを考える時の参考書のようなものです。
一番の魅力は、世界で同じ服を着ている人が誰も居ない、オンリーワンという事です。
オーダーメイドの経験が無い人の方が大半の時代になりましたから、アタシは両方を経験出来て、作る側にもなれた事をとても良かったと思っているわけです。
ファッション迷い道、次回は ブティックで働らいた時の事です。
お楽しみに。
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