2017年7月27日木曜日
生ぬるい
20度も差があるらしい。
真冬と真夏の、水道水の温度差だ。
野菜を洗っていても、蛇口からは生ぬるい水しか出てこない。
ふと、平櫛田中(ひらぐし でんちゅう)の像を思い出した。
明治生まれの田中は、100歳を過ぎてなお、彫刻を創り続けた人だ。
転生 と名づけられた像は、生ぬるい人間を食べた鬼が、あまりのまずさに、その人間を吐き出している姿だった。
かなり不気味な像なのだが、力強い。
「人間いたずらに多事 人生いたずらに年をとる いまやらねばいつできる わしがやらねばたれがやる」
という言葉を遺している。
やる気の塊のような人だったのだと思う。
自分に厳しかったであろう。
生ぬるさとは無縁に生き、まるで炎を吐くような勢いだ。
きっと、漫然と生ぬるく生きている人との温度差は、20度以上だったに違いない。
人生の温度について考えずにはいられなくなる。
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