2017年7月27日木曜日
生ぬるい
20度も差があるらしい。
真冬と真夏の、水道水の温度差だ。
野菜を洗っていても、蛇口からは生ぬるい水しか出てこない。
ふと、平櫛田中(ひらぐし でんちゅう)の像を思い出した。
明治生まれの田中は、100歳を過ぎてなお、彫刻を創り続けた人だ。
転生 と名づけられた像は、生ぬるい人間を食べた鬼が、あまりのまずさに、その人間を吐き出している姿だった。
かなり不気味な像なのだが、力強い。
「人間いたずらに多事 人生いたずらに年をとる いまやらねばいつできる わしがやらねばたれがやる」
という言葉を遺している。
やる気の塊のような人だったのだと思う。
自分に厳しかったであろう。
生ぬるさとは無縁に生き、まるで炎を吐くような勢いだ。
きっと、漫然と生ぬるく生きている人との温度差は、20度以上だったに違いない。
人生の温度について考えずにはいられなくなる。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
やっと太陽
はっきりしない曇り空でしたが、やっと太陽が出ました。 18℃前後が1番過ごしやすいね。 今日は都内の高校の入学式が多かったようで、私も早朝、オンラインで着付けのお手伝いをしました。 独身時代から知っている生徒さん達は、殆ど結婚して子供が産まれて、高校や大学に入るお子様の付き...
-
The blog, which has been running for 13 years, receives access from all over the world. I am deeply grateful to all my readers. thank you!
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。