メリーゴーランドと言う名前の朝顔。
品種改良で、花弁に白が入るようになったそうだ。
なんともノスタルジッグな響きのメリーゴーランド。
そういえば、豊島区にある遊園地 豊島園に設置されているメリーゴーランドは、今年で110年を迎える歴史ある遊具だ。
15歳の時に、ボーイフレンドと乗った記憶がある。
初めてのデートというやつだ。
当時は、デートって何だろう?
よく解らないが、何故遊園地なのだろうと、そんな事を考えながら、映画を観て、豊島園のメリーゴーランドに乗った。
ベンチに座って居ると、これまたお決りのように、ボーイフレンドは、両手にソフトクリームを持って走ってきて、並んで食べた。
楽しませてくれようとしている気持ちは伝わってきたのだが、アタシは頭の中で、陽が暮れないうちに帰りたいと、全くもってボーイフレンドに失礼な事を思いながら、メリーゴーランドの馬を見ていた。
更に、ガールフレンドとしてはあまりにも可愛いげ無く、ソフトクリームはバニラではなくて、チョコレートのミックスが好きなのに…と、ご馳走してもらっている分際で、そんな事まで考えていたのだからヒドイ話だ。
あのメリーゴーランドが、カルーセルエルドラドという名前で、ドイツで手造りされ、ヨーロッパ各地のカーニバルを巡り、アメリカの遊園地に設置されていた頃には、ルーズベルト大統領も乗った名品だと知ったのは大小姉さんが生れた後の事だった。
二人も、ゆっくりと上下しながら廻るカルーセルエルドラドに跨がって、母親のアタシの前を通り過ぎる時にだけ、思いっきりの笑顔で手を振っていた。
その笑顔を [写るんです]という使い捨てカメラで撮りながら、次はソフトクリームを食べさせなければと、アタシはお決りの事を考えていたのだ。
アメリカの遊園地が閉鎖され、暫くは倉庫に保管されていたカルーセルエルドラドを、豊島園が買い取って修復してから動き出したのが、1971年の事だった。
2010年には、機械遺産に認定されている。
メリーゴーランドに、連続して何度も乗ろうと思わないのは何故だろうか。
何周か廻るだけで、ある種の満足感を得てしまうような気がする。
ジェットコースターのようなスリルも無く、単調と言ってしまえばそれまでの事だ。
だが逆に、1度は乗ってみたい遊具である事も確かだ。
朝顔の名前がメリーゴーランドということ知っただけで、頭の中のカルーセルエルドラドが、思い出の世界を廻っている。
そのうち、孫のマコシンがもう少し大きくなったら、一緒に乗ってみようか。
身長110センチ以上でなければ、一人で乗せてもらえないのだ。
思いっきりの笑顔で手を振ったら、母親になった小さい姉さんが、撮影してくれるに違いない。
写るんですじゃなくて、スマホで。
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