霞む

朝からの雨が降り続いている。
外は23度前後なのだが、室温の方が高く、蒸すのでエアコンを止める勇気が出ない。

いつもはくっきりと見える新宿の副都心が霞んでいる。

週間予報では、今週から30度を超える日は無さそうだ。

雨で霞んだ景色を見るのは嫌いではないのだが、人との関係が霞んでいるのは困る。

朝から、兄の奥さんからザブザブとメールが届く。
愚痴なのだが、何を言いたいのか良くわからない。

きっと、怒りの嵐が吹き荒れているのだろう、心の中に。

ちょっとした愚痴ならば一向に構わないのだが、一方通行は疲れる。

面倒くさいので、アタシに何かしてほしいの？と返したら、言わなくても分かるでしょ！！と来た。

ちっともわからない。

夫婦関係に不満があるならば、夫婦で解決して欲しいものだ。
アタシに怒りをぶつけても何も解決はしないのだから。

心が霞んでいる人は、多くの場合、ごく身近なところに不満の原因があるものだ。
それは自分自身であり、家族だろう。

そこを通り越して、はけ口を他に求めるのは何故だろうかと思う。
吐き出してスッキリすれば、それで良いかもしれないが、吐き出され役のこちらはスッキリどころか気分が滅入る。

そんなことくらいは判りそうなものだが、心が霞んでいると判らないのであろう。

何を誰にどう伝えるか、そこのところが重要だ。
その前に、伝えるべき相手を間違えてはいけない。

十二分に大人なのだから。