仕事ではミシンを踏むことが多かったが、実は手縫いの針仕事が好きだ。
今日は補修や寸法直しで、老眼鏡を頼りに針を持っている。
針と糸と素材があれば、大抵の補修は出来るし、静かな時間が過ごせるというものだ。
しかし、視力の衰えにはあらがえない。
針に糸を通すのは、もう勘が頼りだ。
民芸紬やら、木綿お着物など、普段の着物ばかりが多いが、これからのシーズンに、たまには着物で散歩をするのも悪くない。
そう思って引っ張り出したら、あちらこちらを補修しておかなければ、すぐに着られない。
歳を重ねて、足袋の寸法も縮んだような気がする。
腰痛持ちだから、部屋着に半幅の帯を締めていれば、腰痛ベルトの代わりになって調子が良い。
実際に着るかどうかは判らなくて、面倒に思うかもしれないのだが、それでも、着たいときにすぐに着られるようにしておけば安心だ。
60になったら、着物で暮らそうと思うのよと、亡母が言っていた。
その年より前に逝ってしまったから、代わりに自分が着ようと思う。
残念なのは、大小姉さん達とは寸法が全く合わない事だ。
勿体ないと思うが、帯は良くても着物はどうすることも出来ない。
そのうちすっかり整理して、生徒さんにお分けしようと思っている。
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