2017年9月18日月曜日


嵐は夜中の内に通り過ぎて行ったようで、今朝は風が強く残っていたが、空は晴れ上がっていた。

あちらこちらで植木の鉢が倒れたり、どこかから飛んで来たらしい衣類が木の枝に引っかかっていたりで、道玄坂地蔵の横の竹垣も、少し斜めに傾いていた。

松竹梅のどれも好きなのだが、特に竹の伸びやかさが昔から好きで、私紋と決めている。

家紋は決まり物だが、女は、自分の好きな柄を洒落用に使ってよい事になっていて、それを替え紋とか私紋(わたくしもん)と呼ぶ。

昔、無地の反物を若菜色に染めて、そこに竹の私紋を友禅で描いてもらった。
記憶が曖昧だが、小さい姉さんの卒業か入学の節目だったと思う。

都会では竹林を見る事は出来ないが、竹は地下茎が拡がって生育して、地面から顔を出すのは、樹木で言えば枝にあたる部分なのだそうだ。

そうして、筍として顔を出した時から、その節の数が決まっている。
節から節へと1日に1メートルくらいのスピードで陽を求めて真っすぐに伸びてゆく。

100年前後で、滅多に見られないという花を咲かせ、そうすると、一斉に枯れてしまうと聞いたことがある。

節と節の内側は空洞で、しなっても倒れない柔軟性を持っている。

眺めるだけの樹木と違って、生活の中の身近な道具に使われる事も好ましく感じる。
竹かごも、竹の器も、竹箸も良い。

竹垣の色が抜けた感じも風情がある。

人生にもいくつもの節目があって、真っすぐに伸びて行けば、陽を見てやがて終わる。

後いくつの節目があるのかはわからないが、決められた数までは、しなやかに伸び続けたいと思っている。

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イベントの付き添いで、六本木ヒルズへ。 51階からの夜景をアップしておきます。 東京って凄いねー。