影が伸びている。
4時に散歩に出ても、日の入りが早くなっている事に気付く。
真夏は見えなかった影が、秋口の夕方からは見えるようになって、脚長オバアサンとパズーの影が面白く、つい撮ってしまう。
実際に散歩をしている自分を見ることは不可能だけれど、こうして影のシルエットが並んでいると、実に愉快である。
それに、なんだか微笑ましく感じるから不思議だ。
帽子だけで日焼け止めさえ塗らず、歳と共にシミが増える一方で、パズーの顔や身体にも、シミが増えている。
そんな細かいところを全部消してくれて、ただシルエットだけを映し出してくれる影に年齢は無い。
ただ、生きている二つの命が伸びているだけだ。
これが一人だったら、伸びている影もつまらなく感じるに違いない。
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