2017年9月17日日曜日
KIMONO IROIRO 弓浜絣展
お問い合わせを沢山いただきました。
ありがとうございます。
①木綿の着物について
浴衣とは違います。使う糸の太さが全く異なりますので、ざっくりとした風合いです。
糸を先に染めて、それから柄を織り出します。
先染めと呼びます。
浴衣は、後から柄を染めます、生地も肌に添う柔らかさです。
②仕立てについて
大抵の場合は、単(裏を付けない)仕立てです。
③着て行ける場所について
あくまでも普段着です。
家庭着としてはもちろんですが、気軽なお出かけやお友達とのショッピング、お食事などです。これは、正絹の紬と同じです。
ただ、裏地がありませんので、和服の事をよくご存じない方は、どうして袷の時期に単を着ているのか?と思われることがあるかもしれません。
寒さしのぎは、肌着や襦袢で工夫します。
④購入と価格について
鳥取の織元は5~6軒ありますが、手旗ですので、予約になろうかと思います。
コーラルでも予約代行は致しますが、だいぶお待ちいただく事になろうかと思います。
お値段は柄行によっても違ってきます。
着物反物 50万~
名古屋帯 20万~
バッグなど 2万~
がま口など 3千~
おおよそこんな感じです。
昨日のお着物は、ごめんなさいm(__)m 今はお譲り出来ません。
木綿の着物は、この弓浜絣や久留米絣のように、とても高価になってしまい、普段着なのに何故?と思われる方も多い事でしょう。
無形文化財クラスの物は、未だに人の手によって、糸を紡ぐ所から始まるのです。
一反染めて織るのに、半年~1年かかったとしますと、50万でも、月にしてみましたら5万円です。ですから、コーラルは、100万円でも申し訳ない価格だと感じます。
木綿は他の産地もあり、機械旗ですが、手の届く価格の物もあります。
そういう木綿の着物を検討されるのも良いかと思います。
川越唐桟という 縞と格子のお着物はお取り扱いしておりますのでお問い合わせください。
さて、弓浜の織元さんから、弓浜絣展の案内が届きました。
綿を紡ぐ、機織りなどを見たり体験できますので、是非足を運ばれてみてはいかがかと思います。
展示品に限り、販売もありますが、数は多くないと思います。
開催期間も短いのです。
弓浜絣展
大阪:10月5日~7日
鳥取県関西本部交流室(大阪市北区梅田1-1-3-2200 大阪駅前第3ビル22階
東京:11月24日~25日
とっとり・おかやま新橋館
東京都港区新橋一丁目11番7号 新橋センタープレイス
無形文化財だからとか、希少だからと聞けば、手に取り纏ってみたくなるのは人情です。
ですが、高価だから素敵で似合うのかと言うと、これは洋服と同じで違うと思うのです。
むしろ、このような伝統的な織を見て、その仕事を知るという方が有意義です。
勿論、購入できる方はそうなさるのも良いですが、ただ、普段に木綿を着たいという事なのであれば、毎回申し上げるように、分相応を見極める事の方が重要です。
そこに、着る方の 品性が表れると、そう思っています。
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