モロヘイヤ

下の八百屋さんに、２束だけ残っていたモロヘイヤを買いました。

モロヘイヤとニンニクのスープは、大小姉さんたちが子供の頃の定番スープで、一緒に暮らしていた、食にうるさかった亡父も好んでいました。

今夜は、鶏の照焼と、玉葱・ブロッコリー・トマト・竹輪のサラダです。

父の自然食指向は並々ならぬものでしたから、夕飯の献立には細心の注意が必要でした。

肉も魚も駄目でしたので、なんとかお豆腐を利用してかぶら蒸しを作って運んで行きましたら、「食材の形が分からなくなる料理は邪道だ！」と言うわけです。
いくらかぶはすり下ろしただけだと言ってもダメで、とりつく島もありません。

そんな事が度々でしたから、その時代に作った物は、金輪際作るまいと決めていました。

ですが、たまたまモロヘイヤを見付けて、当時の怒りも消えましたので、スープを作りました。

いつまで続くお三度さん人生。

Ｔが自立したら、アタシは滅多に台所に立たない女になりますよ。
ではいただきます。