サンタみたいだろ？

昨夜キャンと鳴いて、その後はオソルオソル。

まるい公園では サンタみたいだろ？と笑っているパズー。

お昼まで寝ていたＴは、こんな事を書くとヒドイ人だと思われるだろうが、とにかく臭かった。

帰宅した時からズーーット、風邪患者特有の臭さに、飲んだくれ特有の臭さが混じり、もうどうにも息苦しさから逃れられない。

お昼過ぎに出掛けたので、窓を全開にして換気をしながら部屋中の掃除だ。
毛布も枕カパーも洗い、窓を開けたまま散歩に出たのである。

何やらガサゴソ音がするので、暖簾の隙間から台所を見たら、大きい姉さんが自分の為に買ってあったチョコレートを食べているではないか

それ、○○が小遣いで買ってるチョコレートだから、怒ると思うよ と、極力冷静に言った。

食べちゃった と笑っているから、仕方なく、アタシが小遣いで買ってるバナナを与えた。

自分もたまには皆なの分を買ってくれば、お互い様になるのだが、ただの１度もそのような事は無いのである。

大小姉さん、孫のマコシン、全員の誕生日もスルー。
しかし、偉すぎるアタシは、Ｔの誕生日に、ネックウォーマーをあげた。

ありがとうと言って受取り使っている。

街には、ケーキをぶら下げたお父さんが歩いている。
よそのお宅では、そのような事もあるのかと思いながら、とにかく除菌をした。

全く、クリスマスも何もあったものじゃない。

この暮れに風邪を移された日には、お正月は潰滅的な事態になるのである。

それにしても、何処へ出掛けたのだろうか？
行き先も告げずに、今夜も徘徊するのかもしれない。