2017年12月29日金曜日

ある男の物語り スロット納め?

先日、Tの姉から蜜柑が送られてきた。入院中の姉から。

賞与が出た頃から、再三、何か送ってくれと電話がなり、手紙も来ていた。

Tは、賞与から電気シェーバーとビジネスリュックを買い、餅代は二万円を徴収。

その他は、びた一文くれない。

休暇に入った今日、お菓子と衣類を送ると言って6千円持って出掛けた。

家事は一切手伝わない。

そして、9時半を過ぎて帰宅した。

「無事に送れたの?」

T「送れなかった」

全額スロットに寄付してきた。

秋もおわりの頃から、Tは、自分がギャンブル依存症だと自覚したような発言があった。

前回寄付した後の事。
それから、50日と数日で、おまけにこの年の瀬にスロットなのである。

人生をなめている。
人生を投げている。

自立した後に、ホームレスになるのはあっという間の事だろう。

あと2年。

Tを見ていると、得体が知れない怖さのようなものを感じるのである。

人はここまで投げやりになれるものだろうか?

実は、パズーにも変化がある。
同居を始めてから、一向になつく気配は無かったが、最近ますます、Tが起きたり動いたりすると吠えるのだ。

帰宅した時は更に凄い吠え方で、Tに立ち向かって行くのである。

動物の本能が、Tの何かを察知して、敵であると見なしているのだと思う。

明日にはケロリとして、なに食わぬ顔で年末年始を過ごすのだろう。

ギャンブルに行かせない日々を、私は、あと2年工夫し続けるつもりでいる。

こんな気分で今年を終わらせるのは、余りにも無念である。

だから、明日もいつも通りに、お節を作ろうと思っている。

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