2017年12月29日金曜日
0%
シルク製品と言えば高級な素材である。
タイのシルクには ジムトンプソンという有名なタイシルクブランドがあるし、ベトナムにも、カイシルクという有名ブランドがある。
どちらもお土産だけではなく、良いシルク製品を持ちたいという人に人気だ。
今朝のニュースを見ていたら、このベトナムのカイシルク製品が、表示とは違って、中国生産であり、またシルクが0% だったという悲しむべき報道があった。
シルク100%の表示で0%とは。。。全く嘆かわしい。
コストを下げて利潤を追求すれば、どうしても人件費を削り、更には品質を落とすしかないのだろうとは思う。
しかし、信頼されているブランドであるがゆえに、このブランドのプライドは何処へ行ったと思ってしまう。
このような報道は、今に始まった事では無い。
シルクだけでは無くて、食品でも何でも、有名な産地や素材を明記して、実は別物というのは珍しくは無いのである。
消費者は一体、何を信じたら良いかという事になる。
あのブランドだから大丈夫と言う安心が持てないのであれば、見極める目が必要になってくる。
シルクは、独特の光沢があり、また手触りも風合いもある。
その本物を知っているという事が、偽物を買わずに済む防衛手段になる。
実は、日本の着物でも同じことが言える。
絹なのか、化繊なのか、その違いが判らない人が非常に多いという事だ。
辛口に言えば、判らない人が上質シルクだとの表示だけで買い求めてしまうのは、あれ?これ本当にシルク?という疑問を持たないからなのである。
化繊には化繊の良さがあるし、それに見合った価格がある。
絹も同じだ。
ウールとアクリルの差はどうだろうか?これも、近頃は判らない人が多い。
ニットのセーターだという事までは判っても、それがアクリルか羊毛か、或いはカシミアやアルパカなどが含まれているのか判らない。
そして、ただ値札だけを見て、高い!安い!と判断して買ってしまう。
アタシは、アクリルのセーターが3000円だったら買わない。
高すぎると思うからだ。
逆に、アルパカ混のウールのセーターが、セールで10000円だったら、これはお買い得だと思う。
物の値段は、その物の価値等を含めて決まる。
本物を見分ける目を養うしかないのである。
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