牛肉をキウイで柔らかく下拵えしたまでは良かったのですが、玉ねぎと一緒に鍋に入れたところで思考がストップ。
また炒めものじゃ能が無さすぎるわけです。
急激に冷え込む中を散歩して、下の八百屋さん前を通りかかった時に、棚に並んだトマト缶が目に入りました。
冬場は生のトマトを買わないのですが、トマト缶なら2缶で300円以下です。
そうだ!赤いシチューにしよう!
そうと決まって、じゃが芋や人参などをザクザク切って、ホールトマトを投入して煮込みました。
味付けは、塩コショウに白味噌、少しのお醤油に僅かのお砂糖です。
山盛りのセロリも入った香りの良いシチューが出来ました。
赤は温かみの感じられる色です。
昔、キャンベルのトマトスープに、アルファベットのマカロニが入っていたのを思い出しました。
アメリカっぽくて、色々な味があって、缶のデザインも、日本の みかん とか 白桃 なんて書いてあるのとは違って、やけにおしゃれに感じたものです。
調べたら、1000円以上するのですね。
3人の子育てが大変だった亡母は、炊事は思いきり手抜きをしていました。
出前にインスタントラーメン、お肉屋さんのコロッケや串に刺して揚げてあるポテトフライ、土曜日のお昼はホットケーキとかね。
ファーストフードも冷凍食品もありませんでしたから、缶詰のコンビーフもよく食べました。
そのうちになんでも揃うようになって、けれど外食が増えました。
それが戦後の食糧難を経験した亡母の楽しみでした。
それなのに、アタシが作るご飯を食べたがり、手抜きをしていると激怒していたのですから、何故なのか、未だに不思議でなりません。
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