2017年10月30日月曜日

暮らしの音

玄米にしてほしい と、大きい姉さんの要望で食の見直しをした。

面倒なようで、実はそうではなく、炊けたご飯を保温に移し変えたら、さっさと鍋を洗って、翌日のお米を浸す。

たった1つの事を変えただけなのだが、もう少ししてから研げば良いやと、適当にしていた米研ぎも無くなって、手が荒れる心配も無くなって、炊飯器任せに出来ない分、台所仕事の順番まで変わってしまった。

鍋ばかり増やしては、手狭な空間がますます狭くなる。
手持ちの鍋は、それぞれの役割分担が決まっている。
特に、圧力鍋の使用頻度が増えたので、とにかくご飯を炊く。
その間に野菜を刻んで、ご飯が炊けたら、また別の煮物をしたり、フライパンを使ったりして、パズーのお肉か魚を茹でたら、同じ小鍋でお味噌汁の準備だ。

シュッシュシュッシュと重りが揺れ、湯気が立ち上ぼる。

一通りが済んだら、後はもう、食事時まで、パズーの散歩以外は自分の時間に集中するのである。

おかわりおかわりで、お弁当のご飯が余らなかった。
それで今、慌てて、少し残っていた白米を炊飯器にセットしてタイマーをかけた。

いつの間にか風雨がピタリと止んでいる。

最後に換気扇を回して、煙草を飲みながらひと息つく。
ひと息つきながら、明日の献立を考えて、それから換気扇と灯りを落とすと、暮らしの音が眠りに入るのである。

今日為すべき事は今日中に終える。

ここでスッと眠れたら良いのだが、実はこれから一時間か二時間は、至福の時なのである。

夜の帳の中で、布団にくるまって、あれこれととりとめのないことを想う。

明日はどんな1日にしようか。

足元に丸くなって、パズーも寝息をたて始めた。

今日は何色だったか?

秋深く、えんじ色のようだった。

今日は何をしたか?

家事をこなし、針を進めた。仕事もした。

何の為に?

明日を生きる為に。

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空いてるトップス

買い物帰りにカフェに寄ろうとしたら、どこも待ち人だらけ。 西武百貨店のトップスは、大抵空いてるし、安心の美味しさだね。 一瞬、季節限定のマロンケーキに心が動いたけれど、定番のチーズケーキにしました。 チーズケーキは酸味強めが好き。