少し遠回りをして、手入れの良い庭のあるお宅が並ぶ道を歩いてきた。
近辺の戸建て新築物件は、殆どが狭い敷地に建てられていて庭は無い。
3階建の煙突のような家の方が多いのだ。
拝見するのを楽しみにしているお宅は数えるほどしか無くて、ある日更地になっている事もある。
夏場には暑くてたどり着けなかったお宅の庭には、濃緑の柑橘、そしてオリーブも色付き、可憐な薄紫の花を咲かせるデュランタ・レペンスには、黄色に近いオレンジ色の実が鈴なりになっていた。
一畳でも庭があれば、四季折々に楽しめる小さな花壇が作れるかもしれないが、洗濯物を干すのさえ苦労するベランダしかないから、こうして実り探しをするしかない。
それも、パズーが元気に歩いてくれる日に限られる。
いつもの散歩は一キロ程で、今日は300メートル余計に歩いた。
最後の角を曲がって帰路についたら、庭付きの中古物件が売りに出されていた。
珍しい事だと、内覧中のチラシを覗き込んでみたら、1.2千万と書いてあった。
つまり、1億2千万だ。
よそ様のお宅のお庭拝見が、分相応という事なのである。
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