2017年10月15日日曜日

和傘



今日も雨かと、10階の窓から身を乗り出して下を見下ろしてみた。

細かい雨は、空を見上げるよりも、傘を差している人が居るかどうかで見極めた方が判りやすい。

通勤の人々が傘をさして歩いていて、上から見ると、色とりどりの傘がゆっくり移動しているのが見える。

洋傘の骨の数は通常は8本で、それを見かける事が一番多いのだが、今朝は薄緑の16本骨の傘が見えた。

骨の数が多いほど、傘は丈夫だと言うが、そうすると洋傘ではなくて、和傘の雰囲気になる。

庶民の和傘の定番と言えば番傘で、よく番記者などと言うが、庶民が貸し借りして共有していたらしい。
番号が付けてあったと聞く。

そうして、竹の骨に和紙と言う簡素な作りだった。
骨の数はそれでも48本で、とても丈夫に作られていた。

もっと装飾があって繊細で、骨の組み方も凝っていたのが蛇の目傘で、こちらは和紙の上に羽二重と言う絹が貼ってあった。
内側から見ると、番の辺りの骨が蛇の目模様なのである。
骨の数は44本。

洋傘でも、骨が増えるほど和の雰囲気になるのは、やはり骨の数によるものなのだ。

和傘が一本あったら、それは素敵だろうと思うのだが、今は随分と高くて、2万~。

羽二重の渋い臙脂が良いわと調べたら、4万以上なので諦める事にした。

界隈で見かける円山芸者さんはどうかというと、一番の売れっこの芸妓さんは、濃紫の蛇の目を挿している。

たいそうな美人さんである。

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