2017年10月6日金曜日

KIMONO IROIRO 麻の葉




 伝統的に今に引き継がれている柄行の中に、麻の葉 があります。

寿陵の投稿で着ていた七宝繋ぎなどと同じで、好きだという人が多い柄です。

麻は大変強く、また成長も早く、世界各国で自生していて、人々の食料として、また衣類として欠かせない植物です。

この麻の葉っぱを文様化したのが麻の葉繋ぎです。

和の世界では、織りや染の着物、帯だけではなくて、襦袢や小物にも使われています。
魔除けの意味合いもありますので、成長を願うと共に、災難に合わないようにと、生まれたばかりの赤ちゃんの産着にも、この麻の葉柄が使われているのです。

大小姉さんも、産着には白地に黄色の麻の葉柄を着せました。

単純な幾何学模様に見えますが、そこには、人々の願いが込められているという訳です。

見切り品の安物ですが、コーラルの飯碗も麻の葉。
外側は朱で、内は青で染付されています。

お宮参りの時ですとか、出産のお祝いに行く時ですとか、良い柄ですね。
季節に決まりはありませんから、いつ着ても良いのですが、縁起柄ですので、仏事には着られません。

1番上の画像は 木綿の久留米絣の普段着で、今は手に入り難い物の1つ、私物です。
重要無形文化財・伝統工芸品に指定されている 居坐機の物です。

弓浜よりも、少し濃い正藍染めです。
もっと着込んで、藍の良さや柄行の変化も楽しみたいと考えています。

青は藍より出でて、藍より青し。氷は水これをなして、水より寒し と聞きますね。

正藍染の魅力と共に、このような伝統の柄は、意味を知る事で更に趣深く感じられるものだと思います。

暮らしを見回してみましたら、一つくらいは麻の葉柄が見つかるかもしれません。
是非探してみてください。

次回は、袷の季節について書こうと思います。

どうぞお楽しみに。

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