2017年10月20日金曜日
紫
子供の頃、亡母の同級生が板前さんで、近所で鮨屋を営んでいた。
お鮨は特別な食べ物ではあったが、母は時々ふらっと立ち寄ってカウンターに座り、握りをいくつか注文しながら、お喋りをしていた。
子供のアタシが食べるのは、卵やかっぱ巻きが主で、それよりも、ガラスのケースに並べられた寿司ネタを見る方が面白かったと記憶している。
その頃に、お醤油を 紫と呼ぶことだとか、お茶をあがりと言う事を知って、言われてみれば、小皿のお醤油が紫色に見えた気がする。
日本人の色に対する感覚や言葉は独特で面白い。
どうせ取り寄せるなら、送料無料の金額までと、1.8リットルの醤油を注文した。
紫と呼ぶのは、江戸だけかと思ったら、どうもそうではないようで、紫のラベルが貼ってある。
大人になったら、ちょっと粋に、鮨屋のカウンターに座って、玉だとか紫だとか言ってみたいと思っていたが、醤油はすっかり庶民の調味料になり、お鮨も特別では無くなってしまった。
昔ながらのお鮨屋さんも近所に数件あるのだが、お値段は時価だそうだから、恐ろしくて入れない。
何が違うかと言うと、シャリの温度だと思う。
売られているお鮨の冷たいのは仕方が無いにして、回ってくるお鮨も、シャリが冷めている。
紫をちょこっとつけて、その時に、シャリがほろっと崩れそうになる程度の温度と握り加減が良いのである。
それにしても、1.8リットルは重い。
毎日使っても、このゴールデン紫は、年を越せそうである。
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