公園の植え込みには不似合いなゴムの木は、引っ越しの際に、誰かが鉢ごと置いていったものだ。
それを、他の誰かが可哀想に思ったのか、土に植えた。
夏にはすっかり弱っていたのに、新しい葉を芽吹いていた。
室内の観葉植物だから、このまま屋外の異質な植え込みで生き延びて行けるのかと心配している。
異質の中で、人も動物も植物も、最初から諦めはせずに、なんとか馴染もうとするのが命の本能なのかもしれない。
生きたいという気持ちが、根を張らせ、新芽を吹かせ、地中では必死に養分を吸い上げているに違いない。
異質に馴染むためには、それまでの環境忘れて生き直すような過酷さを感じて、このゴムの木を遠巻きに眺めている。
比較的耐陰性はあっても、最低5度の温度が必要らしい。
1月2月が正念場になろうか。
温暖な土地では、ゴムの木の大木が見られるそうである。
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。