牛丼と言っても、肪身ばかりでは胸焼けがするし、固い赤身も何か違う。
ご飯が玄米だから、掻き込むように食べる丼物や、炊き込み等の献立が激減している。
そこで思い立って変化球。
牛挽肉丼にしてみた。
玉ねぎもみじん切りで、白滝も細か目に切る。
これならば玄米でも馴染みが良い。
ついでにサラダも変化球。
せっかくお正月気分が抜けたのに、今更紅白なますじゃ逆戻りだ。
大根、人参にパセリと林檎を加えて、黒酢と胡麻油のサラダにした。
色も酸味の違いも楽しめてシャキシャキ美味しい。
お味噌汁は、さつま芋とインゲンで、白味噌仕立て。
給料日まであと10日。
腐らせて破棄などあり得ない我が家の冷蔵庫は、月末に向かって日に日に空っぽになって行く。
そう言えば、この冷蔵庫はいつまで現役で働いてくれるのだろうか?
家電にも当たり外れがあって、これは大当たりだった。1998年製だから、もう20年目に突入だ。
多分、買い換えたら電気代が下がるのだと思うが、アタシの中では、家電品は壊れたら買い替えるという決まりがある。
1度たけ、容量が足りなくなって、2ドアの小型冷蔵庫から3ドアに買い替えたのは、大きい姉さんが幼稚園で小さい姉さんが1才になった頃だった。
何が食べたい?と訊けば、あんず棒だアイスクリームだと要求を答えるようになり、聞かなかった事には出来ないから買い求める。
製氷室に毛が生えた程度の冷蔵庫では間に合わなくなったのである。
新しい冷蔵庫が収まり、2ドアの小型が軽トラに積まれて走り出したら、大きい姉さんがポロポロと泣きながら、2ドアの小型に手を振りだした。
バイバイありがと~バイバイ~と泣く。
おぉ、こんな感性もあったかと気付かされ、それからは買い替え時を壊れた時と決めた。
今この冷蔵庫が壊れたとしても、大きい姉さんが泣いて手を振ることは多分、絶対に無いが、パズーは悲しむに違いない。
大好きなご飯もおやつも、モヤシもピーマンも、パズーの好きな物は、全部この中に入っている事を知っていて、いつも見上げている。
だから時々抱き上げて、冷蔵庫の中をしっかり見せて嗅がせているのである。
頑張れ20年冷蔵庫~。
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