Tは山口県への日帰り出張で、無事帰宅。
いくら飛行機とはいえ、日帰り出来る事がピンと来ない。
明日が外せない会議だかららしいが、世の中はどんどん人使いが荒くなっているような気がする。
今夜は、牛肉とセロリ、パプリカの塩コショウ炒めとカボチャのサラダにお味噌汁。
冷凍カボチャは、凍ったままお皿に並べて、軽くラップをかけてチン。 次は、皮を上向きに並べかえて、またチンする。
2回温めるのが、冷凍カボチャを美味しく食べるコツ。
熱いうちに潰すと、マヨネーズだろうがフレンチドレッシングだろうが、あるいは、軽く塩をするだけでもホクホク美味しい一品になる。
自然食にハマった亡父はカボチャが好きだった。
よく 麦 という名前の自然食品店に連れていかれた。
あの時代の自然食品は、見た目こそ素朴だが、お値段は非常に高く、カボチャが一個千円も珍しくなかった。
見よう見まねで、父は料理をするようになったが、美味いから食べてみなと無理矢理口に押し込められる料理は、噛まずに飲み込むしかないほど、美味しくはなかった。
もちろん、そんな事は言わなかったけれど。
自分では作れないが食べたい物があると、その料理の思い出話をして 「あれま美味かったな~」と言う。
作ってくれとは言わないところが、父らしいわけだが、作るまでは何度も聞かされるから、大抵は作ったものだ。
一つだけ作らなかったのが、カボチャのいとこ煮だ。 カボチャと小豆を炊き合わせる。
甘党には良いだろうが、当時は、作っても、父以外は食べないだろうと思った。
その為に小豆を水に浸けるところから準備する気になれず、とうとう作らず仕舞いで終わってしまった。
豆好きになった最近になって、そのうちカボチャのいとこ煮を作ってみようという気持ちになった。
味付けを塩だけにしたら、意外に美味しいに違いない。
そのうちそのうち、気が向いたらね。
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