予報通りの雪である。
平成三十年の一月に雪降り、パズーの足跡とアタシの長靴の跡が、こうして並んだ思ひでを記しておこう。
きっといつか必ず、懐かしいと思うに違いないから。
裏口の椿が、雪持ち椿になって、いつもより何倍も綺麗に見える。
女が白粉を叩くと少しはマシな顔に見えるものだが、椿は素顔を隠そうとはしない。天から降ってきた雪が勝手に雪化粧をしてやって、されるがままに咲いているから何倍も綺麗になる。
今日の雪は晩まで降り続いて、明日にはくるぶし辺りまで積もるという。
もう既に、革靴やハイヒールを履いて歩いている都会人の馬鹿者が、スッテンコロリンと転んでいる事くらいは、救急車のサイレンを聞けば判ってしまうのである。
その点、派手すぎて失敗かとは思ったが、ちゃーんと長靴を持っていて、今日こそ出番だと履いているアタシはかなり偉いのである。
365日の内で、雪が降る日は片手で数えるくらいしか無い。
そのほんの数日の為の長靴を勿体無いと思って備えない人が転ぶ。
裸足のパズーが霜焼けになったら可哀想だから、今日の散歩は八百屋さんまでで引き返して来た。
犬のパズーにだって、こんな日は早々に引き揚げた方が身のためだという事が解っているのである。
10年かけて学んだ賢い頭で考えている。
さて、明日のトリミングはどうするか。
雪は翌日が厄介だ。
後日に予約を取り直すのが賢明だろう。
ちょっと残念だけどね。
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