雀よりも元気な鳴き声が、まるい公園入り口で聴こえてきた。
見上げると、二羽の鶯がさえずっている。
この木を選んだ理由は判らないが、飛んで行ったかと思うと、また二羽とも、この木に戻ってきて、仲良さそうにさえずっているのである。
鶯なのだからうぐいす色をしているが、実際に見ると、艶のある綺麗な色に、少し濃淡がある。
この辺りの鶯は、大抵、代々木から翔んでくるのである。
例年より早く、春を感じさせてくれる鶯に会えた。
またしばらく歩いて、美容学校に着いたら、笹が門戸に立てられ、舞い扇と短冊が飾り付けられていた。
華やかな色柄の舞い扇の要に、紅白の紐が付けられて、笹の枝に吊るされている。
短冊には文字は無い。
七夕には早すぎるし、吊るし雛にしても、やはり早すぎる。
何かの風習なのか、或いは、美容業界独自のものなのか判らないまま帰ってきた。
あっちもこっちも、気になる木ばかり。
そうしたら、元気にしているか気になって…と、二重年来の友人Yさんから電話を頂いた。
ご無沙汰ばかりで、5年も会っていない。
通販で半纏を買おうと思ったけれど、好きな色柄が無く、ミシン縫いは嫌だから、連絡すれば作ってくれるかもしれないと思い立ったのだそうで、半纏作りを始めた事をお伝えしていないのに、これまた不思議な事だ。
パソコンとは無縁の方なので、このブログも知らないのである。
鶯のさえずりに気付かないようではつまらないし、人に気にかけてもらえなくなったら、また尚更つまらない。
気長に待って下さると言うので、お似合いになりそうな反物を探して、四着目を仕立てようと思う。
梅に鶯なんて柄が見付かったら良いけれど。
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