晴天続きが終わったらしく、朝から外が暗い。
急いで散歩に出たが、やはり降りだした。
そのわりに気温は高めで、今日はパズーもレインコートにした。
冬の雨を降らせる渋い色の空も悪くない。
なかなか味わいのあるものだと思って見上げた。
微かに青みを帯びたグレーのグラデーションと、無機質なビルが、写真のように時間を止めているような気がした。
目を射すようなネオンや看板を取り払ってしまえば、都心は沈んだ色をしているのである。
集まる人や、走り行く車が、都会を派手ばでしい印象にしているだけなのかもしれない。
渋い色の良さは、歳を重ねる毎に解るような気がする。
抑えた色調を好ましいと感じたり、その静かさに落ち着かされる。
まだまだ春の匂いはしないが、漂う湿った空気に、渇いた土の匂いが混ざっていた。
少しづつ陽が延びている。
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。