寒さが緩んだのは、雨が降ったせいのようだ。
新春の雨が、乾燥した空気の中から、細かな汚れを地表に落としてくれたらしい。
スタスタスタと、パズーはよく歩く。
今日はレインコートを着せたから、いつもより軽いのかもしれない。
成人の日だが、着物姿は見掛けなかった。
ついこの間の事に思える大小姉さん二人の成人式から、もう10年が経っている。
育て上げた安堵と、晴れやかな気持ちがしたものだ。
あと15年生きる事が出来て、もしも古希を迎えられたら、孫のマコシンの成人した姿を見られるかもしれない。
路地裏のお宅の白梅の蕾が。まるくまるく膨らんで来た。
一番寒い二月に見頃になる。
それを過ぎると、アタシは56歳になるのである。
そうして、無事に一年を過ごしたら、母と同じ歳になり、そこから先は、母を超えて行く。
人生が長すぎると感じていたが、最近、母の年齢を超えて、未知の歳を重ねるのも悪くない気がしている。
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