2018年1月4日木曜日

木綿わた

ひさしぶりに玄米を炊いた。
それから仕事に取り掛かり、袖口、背中心と進めて、表と裏を胴剥ぎしたら、もう2時になっていた。

全てを縫い終わってまとめてから、この木綿のわたを入れる。

実際には、縫いぐるみのように入れるのではなく、わたを置いて、一気にひっくり返すのである。

そうすると、綿入れ半纏らしくはなるが、ここまでで工程の半分少し。

わたがずれないように、針目を出さずに隠し綴じをしなければならない。

三ヶ日が明けた今日の空には雲ひとつ無い。

北風が吹いて冷え込んでいる。

内廊下からも、室内の窓からも、山並が見渡せる。
張り詰めた冬の空気は、2月まで続く。

木綿わたを使う作業は、冬の仕事だ。

仕上がったらお日様に当てると、ふっくらと膨らみ、綿が馴染む。

化繊の綿は膨らまない。

少し高価ではあるが、そのうち絹の真綿も使ってみたいと思っている。

ふんわり木綿わたが気に入ったらしく、アタシの半纏の上でパズーがうとうとと微睡んでいる。

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