プチプラファッションに身を包む女性が街に溢れています。
傍観するしかないと思いつつ、やはり書かずにはいられない。
皆さんは、少しでも安くて流行の服を着たいでしょう。 その気持ちも、経済も解ります。 ですが、是非、品質表示の生産国を確かめてみて下さい。 中国に次いで、アパレル生産第二位の国、バングラデシュです。 縫製工場で働く女性は、月給4000円ほどです。 最低賃金の半分なうえに、不払い、無償の残業、中には1日15時間ミシンを踏み続けている女性もいます。 老朽化した縫製工場が、発電機やミシンの振動で倒壊し、数千人の犠牲者が出てから数年です。改善は遅々として進まないのです。
日本では、買った服を棄ててまた買うサイクルが早くなっています。
同じ女性の血を吐くような労働から産み出された服を、着て棄てていることを知って欲しいと思います。 よく考えてみて下さい。 私は服を縫いますが、パンツ1本、千円以下なんて、材料も、時間も行程も考えたら不可能なんです。
安ければ良いというのも1つの価値観ですが、良い服はそれなりの値段がするということを知って、それをなるべく大切に着るという価値観も忘れないでもらいたいと思います。
何でこんなに安いのか疑問をもって下さい。 製品化される過程で、誰かが理不尽な目にあってはいないか? そういう事を考えてみて下さい。
本当にお洒落が好きならば、あえて買わない選択もあるのです。 自分に本当に必要な物を適正な価格で買う。 自ずと買うサイクルは緩やかになるでしょう。着心地の良さを実感して、工夫して着る事をしなければ、本当の意味でファッションを楽しむお洒落な人にはなれないということなんです。
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