2017年6月23日金曜日

空へ


 人気歌舞伎役者 海老蔵さんの奥様、小林麻央さんが他界された。
ブログを拝読していた事、お住まいが徒歩圏内であり、よく散歩されていらしたという、この近辺では大きな公園へも、パズーが若い頃によく出かけていた。

着付けの生徒さんが日舞を習っていらっしゃったご縁で、既に他界された海老蔵さんの父 団十郎さん、妹の市川ぼたんさんの襲名披露公演(2006年夏)の舞台を鑑賞させていただいた事もあり、お若い麻央さんの乳がん闘病と死は、残念でならない。
お子さんも小さい。
身につまされるニュースだ。

20日に更新されていらした最期のブログの写真が、笑顔だったことが救いである。

ブログの後半の書き込みには、どこか命についての達観が読み取れた。
心が浄化され、むしろ清々しい印象であった。

日々のささやかな事に感謝し、またたびたび ありがとうと言う言葉も目にした。
緩和ケアの進歩を知ることが出来て、とても素敵なブログだった。


両親の死(共に癌)を経験しているアタシは、人間の死というものに怖れを感じていない。
人は、想像よりもずっと強く、鼓動が止まるギリギリまで、食べる、話す、そして未来への希望を思い描くことを知っているからだ。

最期は、脳そのものが、混濁という状態によって 死への恐怖から遠のかせてくれるのだという事も見てきた。

悔いなく生きたという事を、書き綴り続けた事で、ご遺族が悲しみから立ち直る事も早いような気がしている。

遺された者は、 先に逝ってしまった人に対して、幸せだったろうか・悔いがあったのではないか?もっとしてやれることは無かったか?と考える。

だが、本人が 悔いなく幸せだったと書き綴っていると、心持が全く変わってくる。


残念ではあるが、闘病の苦しさから解放され、安らかに空へという気持ちだ。

心よりご冥福をお祈りしたいと思う。






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子鹿のバンビ

 ヤドリギ近くのゴルフ場に、子鹿のバンビが現れたって。 痩せて見える。可愛いけど可哀想。沢山の餌が見つかりますように。