2017年1月3日火曜日

ある男の物語り  2つの症状



 昨年は28日が仕事納めだったミスターTの休暇は、29日から4日までの7日間。

29日出勤
30日出勤
31日出勤
元旦 朝から行方不明
2日 出勤
3日 出勤

上記のような状態が続いている。
異常である。

Tに顕著な2つの症状がある。
1つは 睡眠時に唸る カタスレニア 。 
色々な説があるようだが、体質なので治療法は無いようだ。
ウ~ッ・・ウ~ッとかなりうるさい。
そしてもう1つ。
前にも書いているが、休みを取らないのだ。
出勤時間もどんどん早まり、とにかく職場に出かけてゆく。

積もりつもった仕事を片付けなければならず、
忙し過ぎてワーカーホリックになるサラリーマンは多い。
休みたいのに休めず、うつ病に発展する事も多々あるようだ。
家族から見ても、過労死を心配するほど疲弊が見て取れるらしい。

しかし、Tの場合は違う。
全く疲れた様子はなく、ただただ職場に向かうのである。
これは 休日恐怖症 と呼ばれるものに近い気がする。

職場で仕事をこなしているのかというと、疑問が残る。
365日のうちの364日をかけなければ終わらない仕事など聞いたことが無い。
それに、疲労感が見えない訳だから、とにかく出勤したという事実が重要らしい。

帰宅前に 「終わりました帰ります」 というメールが来る。
その時間は決まっていない。

お正月休みくらいは、このメールを受け取りたく無いし、
食事の給仕も後片付けも一度に済ませたいと思っていた。
その旨伝えると、「解りました」 という答えが返ってきた。
しかし、実際は上記のような状態で、昨日の夕飯時にはまだ職場に居たのである。

終わりました帰ります とメールすれば、家に着いた時に、
温かい食事が365日並ぶと思っているのだとしたら恐ろしい。
アタシは無休のお手伝いさんじゃないのだ。
それに、ここは賄いや掃除洗濯までしてくれる高級独身寮でもない。

昨夜はそのことをビシッと伝えた。

しかし、今朝もミスターTのベッドは空っぽである。
夕食に間に合う時間に帰宅するかどうか・・・不明なのである。






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早く着き過ぎた

銀座で休憩中。 早く着き過ぎた。 しかし、なんでイッセイミヤケのバッグ、行列出来ているんだろう。