ほんの少し、春の気配が感じられる陽気になった。
空気が緩み、白梅の真ん丸の蕾が膨らんている。
内から少しづつ、開花の準備を始めている。
植物に限らず、何かを始めようとする時には、人も内側から準備を始めるものだ。
思い悩みながら、心を決めて行くのである。
理想や夢は、遥か彼方にあっても、踏み出し始めなければ近付くことすら出来ない。
理想通りには事が運ばなくても、夢を掴めなくても、そこに向かおうと決めて、一歩を踏み出す事が大切なのである。
困難に見舞われても、努力した事実は、必ず蕾になり、その人なりの花を咲かせるものだと思う。
どんな花が咲くか、誰も判らない。
判っていたら面白くない。
重いもよらぬ花が咲くから、人生は生きる価値があるのではなかろうか。
大輪の花を咲かせる人がいて、また、小花をたくさん咲かせる人も居るだろう。
それを楽しみに待っている人もいる。
歳を重ねた今、実はまだ、自分が咲かせたかもしれない花が判らない。もしかしたら、まだこれから咲くのかもしれない。
日々の養分を欠かさない事が大切だと思っている。
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