2018年2月15日木曜日
1999年 父の命日
お父さん
驚いたことに、平成は30年になって、それも再来年には新しい元号になります。
お父さんは昭和5年生まれだから、あのまま生きていたら88歳の米寿という事になります。
更に驚く事に、日本は長寿大国になって、お父さんと同じ年齢の人たちがウジャウジャと元気に生きているのです。
同級生の両親は、結構ご健在で、皆なが介護で頭を悩ましているのです。
私にはその心配が無いから ありがとう。
このあいだ、自分が死んでしまったら、心の中の親父はどうなるんだろうという内容の短歌を見つけました。
私も50代の半ばを過ぎて、ふと同じことを考えることがあります。
人は死んでも、誰かの心の中に生きていて、心の中で会話が出来ると、お父さんが病の床で話していたことは事実で、確かに度々思い出したり、子供たちとの話題に上っています。
だから、私が居なくなっても、多分、お父さんはまだ誰かの心の中には生きるはずで、その頃には100歳を超える事でしょう。
私は昨年、自分が納まるお墓を買いました。
質素な納骨堂です。
多摩霊園は、もう満員御礼なのよ。
お父さんは戒名を拒否して俗名。お母さんは戒名を貰って、さてどうするかと悩んでいるところです。
お父さんは、もっと長生きしたいという気持ちを持っていなかったし、私も同じで、長生きする年月よりも、年月の中身に興味があります。
ただ、お父さんのように、画を描いたりする才能もなく、何もかもが中途半端な感じです。今更どうすることも出来ないから、このままでいいやと思うようになりました。
部屋が狭くて、こんなデッサンしか飾れないんだけれど、そのうち壁を空けて、あの梅林の油彩を飾るつもりです。
あの画はいいね。
静かな色調で、だけどどこかに強さがあって、良いなと思って保管しています。
そうそう、子供の頃は本当に嫌だったけれど、昨年から玄米食にしました。
強制されると美味しくない物が、自主的になると美味しく感じる。
同じ玄米なのにね。
粗食はとても良くて、身体が軽く感じます。
頭の中は、ご存知の通り軽いままですけれど。
ではまた来年の命日にね。
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