2018年2月22日木曜日

チーム

朝から冷え込み、外に出たら、雨が雪混じりになっていた。

隣の呉服屋さんのショウウィンドウに、吊し雛が飾られ、3月が近いことを知る。

なにしろまだまだ冬の気温で、雪混じりだから、カレンダーを見ても春を実感しにくいのである。

一致しないという状態が苦手なアタシは、一致するまで合点が行かない。

気温、陽射し、植物の彩りや、人々の服装に表情。どれを見たり感じたりしても、明らかに春だと思えるまでは落ち着けないのである。

クロネコヤマトの若い配送担員が、注文したお肉を届けに来てくれた。
急に成長して、しっかり自信をつけた、あの若者だ。 代引きの代金を用意しておくのが間に合わず、午後の再配達をお願いした。
何時頃なら良いか、午後の担当は別の人であること、確かめて戻って行った。重い荷物なのに、悪いことをしたなぁと考えていたら、先程再配達してくれた。

先輩のベテラン配送員さんだった。

彼は本当に成長したね、と話しかけた。

年末の一番の繁忙期を乗り越えた辺りから、職場内でも、彼の成長ぶりが話題になったのだそうだ。
年が明けた頃から、急成長して、すごく助かっていると言っていた。

運び届けるだけではなくて、彼らにはセールスマンの一面がある。
ヤマトさんに頼もうと思ってもらえるような仕事をしなければならず、そう思ってもらえれば、特に企業などからの仕事が増えるとグーンと利益が上がるのである。
その分、仕事も忙しくなるわけだが、収入も上がる。

何が苦手なのかも判らず、先輩たちもハラハラとしながら見守っていたらしい。

あの若者にも、見守り続けた先輩達にも、早い春が来たわけだ。

適性を見極めつつ、必要な時に的確なアドバイスをする先輩達の暖かい気持ち、それに応えようと乗りきった若者。

チームで仕事をするには、相手を知り、焦らず待つ事が欠かせない。

そこに辿り着いた時から、チームプレーが始まるのである。

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