遅れを取り戻したい気持ちをグッと堪えて縫い進める。
何事も、急いては事を仕損じる。
たかがチャンチャンコ1着ではあるが、和裁の場合には、縫い代を割らないのである。
割らずに前身に倒して、1~2ミリのキセをかける。
縫い目が見えないように僅かに被せて、そのキセがとれないように、裏からしつけ縫いをしなければならない。
つまり、殆ど全ての縫いを二度縫いする事になるから、見た目の2倍針を進める事になるのである。
洋裁のしつけ縫いは、後から取ってしまう仮縫いなのだが、和裁では取らない。
手縫い糸ひと巻きが無くなってしまう。
丁寧な和裁士さんは、縫い糸にコテを当ててから縫い始めるらしい。
アタシは、バチンと指で弾くだけ。
糸を通すのが面倒に感じて、長めの糸を通すと、これまた引き加減が難しく、失敗してしまう。
キリの良いところでおしまいにして、散歩に行って来た。
植え込みの向こう側にパズーの尻尾が見えて、可愛らしい。
何度もアタシが居ることを確認して、満足したらやっと歩き出す。
遠くに、小さい姉さんに背格好が似ている女性が見えた。
髪の長さも同じくらい。
パズーは、小さい姉さんの事はちゃんと覚えていて、ホンモノかどうかを見極めようとする。
見極めるまではテコでも動かないのである。
また寒波が近付いているらしく、日本列島は吹雪くらしい。
都内はどうなる事やら。
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