2018年2月24日土曜日

集中稽古

たかが衣類なのだが、和服では、着心地の良し悪しを感じやすい。

それが、着物や帯のせいなのか、着方によるのかは大切なところなのである。

寸法が合っていれば、大抵の場合、着心地の悪さは、気付けの仕方に問題がある。

そんなわけで、今日は集中稽古になった。

自分で着てみて、どこが不満か聞く。

その不満を何故感じるかは、着付ける様子を見ていれば判るのである。

このまま進むと、必ず着心地悪くなるだろうなぁ、と思いながら、黙って最期まで見ている。

お太鼓が低い位置にきているのが、自分で着た方。 高い位置にあるのが、着せ直した方。

明らかに違っていて、やはり着心地も断然良く、着姿もキリッと粋に恰好良くなるのである。

この、着心地の良い方の感覚を身体で覚えて、そこに向かって頑張るしかない。

今日のコーディネートは、柔らかく軽い十日町紬に九寸の染め帯。
帯は、ちょうど大きい姉さんくらいの年だった頃に誂えたから、20年以上前の物。

優しい組み合わせで良く似合った。

仕事の事が頭から離れ、とても良いストレス発散になるようで、順調に後継者育成が進んでいる。

あれもこれも、伝えておきたいことが山積みだ。

元気なうちに、どこまで教えられるだろうか。

教えるのも頭を使うし、気晴らしにもなるが、これが結構くたびれる。

知りたい気持ちと伝えたい気持ちを合わせて、とにかく稽古を続けるしかないのである。

今から休憩します。

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