たかが衣類なのだが、和服では、着心地の良し悪しを感じやすい。
それが、着物や帯のせいなのか、着方によるのかは大切なところなのである。
寸法が合っていれば、大抵の場合、着心地の悪さは、気付けの仕方に問題がある。
そんなわけで、今日は集中稽古になった。
自分で着てみて、どこが不満か聞く。
その不満を何故感じるかは、着付ける様子を見ていれば判るのである。
このまま進むと、必ず着心地悪くなるだろうなぁ、と思いながら、黙って最期まで見ている。
お太鼓が低い位置にきているのが、自分で着た方。 高い位置にあるのが、着せ直した方。
明らかに違っていて、やはり着心地も断然良く、着姿もキリッと粋に恰好良くなるのである。
この、着心地の良い方の感覚を身体で覚えて、そこに向かって頑張るしかない。
今日のコーディネートは、柔らかく軽い十日町紬に九寸の染め帯。
帯は、ちょうど大きい姉さんくらいの年だった頃に誂えたから、20年以上前の物。
優しい組み合わせで良く似合った。
仕事の事が頭から離れ、とても良いストレス発散になるようで、順調に後継者育成が進んでいる。
あれもこれも、伝えておきたいことが山積みだ。
元気なうちに、どこまで教えられるだろうか。
教えるのも頭を使うし、気晴らしにもなるが、これが結構くたびれる。
知りたい気持ちと伝えたい気持ちを合わせて、とにかく稽古を続けるしかないのである。
今から休憩します。
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。