児童公園に隣接する、外国人向け宿泊施設がオープンしていた。
turntable という名前の飲食店には、日本人が座っていたから、誰でも利用可能なのかもしれない。
これから、このような施設が激増して、様変わりして行きそうな気配を感じている。
日本らしさって何だろ?
ここから10メートル位歩いたところにある、黒い外壁のレストランの前で、記念写真を撮っている外国人をよく見掛けるのである。
ドアの木の感じが日本らしく見えるのか、配色が面白いのかは分からないが、他にも日本らしさを感じさせる建物は沢山あるのに、何故か此処が人気のようだ。
そんな事を考えながら、パズーと歩いていたら、レンタル着物ショップに併設された、和装小物のお店の中で、欧米の男性が仕立て上がりの浴衣を選んでいた。
興味があったので見ていたら、女性用には、白地に黒の松葉と楓柄、自分が着るのか、男性用は、白地に黒の細かい格子を買った。
藍や華やかな色の物には興味が無いらしい。
モノトーンならば、特に日本らしいわけではないから、もっと別の感性で選んでいるのだろう。
昔、故ダイアナ妃が来日した時の事を思い出した。
二種類の振り袖が衣桁に掛けられていて、どちらも贅をと技を尽くした上物だった。
片方の大人の色使いの物は、京都からダイアナ妃への贈り物として準備され、赤い方は観賞用だったと記憶している。
ダイアナ妃が、赤い方が良いと言って、そちらを差し上げる事になったジーンをテレビで見たのである。
ところが、この記憶を確かめようと調べたが、この件についての記述も画像も無く、今は赤い方を羽織った画像だけが残っている。
あのニュースを見たときに、渋目の方を製作した方は、さぞかし落胆したろうと思った事も覚えていて、赤い方を作った方は、一気に人気が上り、今でも有名な友禅士として名を残している。
オーストラリアから来ていた女性に、浴衣の着付けをお教えした時の事も思い出した。
いくつかの浴衣を見せて、どれが好きか訊いてみた。
彼女は静な雰囲気の水色の浴衣を指差した。
何故これが好き?と畳み掛けると、彼女は COOLと答えた。
英語は苦手だが、彼女が涼しげだからという意味でCOOLと言ったのではなく、こっちの方がカッコヨクテステキ!という意味なんだということくらいは解った。
来る東京オリンピックで、一儲けしたいと企んでいる皆さま方、思い込みの 日本らしさだけでは勝てませんよ。
COOLじゃないとね。
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