どなたかに戴いたと、大きい姉さんが持ち帰って来た中国酒。
中味がどのようなお酒かも判らず、ただ、焼き物の鮮烈なブルーど染め付けられた波が美しいので、ランプの下に飾った。
薬膳の料理用に使うようなものではないのかもしれないが、いずれはその用途にするしかないと思っている。
器が良い物は、大抵の場合、中味も良いに違いないのである。
これを花入れに使うならば、似合う花を選んであげなければと考えている。
四君子の蘭、竹、菊、梅が候補に上がるが、ふと、牡丹が良いのではないかと頭に浮かんだ。
大輪をポーンと投げ込んでも、花入れに負けない風格があって、きっと見映えがするに違いない。
そんな事を考えているだけでも心愉しいものだが、中味を使いきらなければ花を活けられないから、今年は間に合いそうもないのである。
それとも、お酒を別の容器に移し替えようか。
きちんと密閉しなければ、アルコールが飛んでしまうけれど。
或いは、中国酒の果実酒はどうだろうか。
眺めているだけでも綺麗かもしれない。
それならば、青梅だけではなくて、これから出回る旬が短い果実も使える。
そうしようそうしよう。
果実を選ぶのも愉しいはずだから。
今夜は簡単煮物と汁物で、心ここに有らずで食べ終わってしまった。
明日は発作になりませんように。
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